研究課題
研究目的は、40万人規模で日本に存在する「ひきこもり」という現象の原因理解とその支援・解決である。筆者は本申請までの調査で「ひきこもり」には中学・高校で陥ることり多い「拘束型」と、大学で陥ることの多い「開放型」があることを示した。本申請での研究はそのことを調査によってより明確にすることである。現在までの研究では申請で書いた質的調査とともに量的調査を行っている。調査終了直後ということもあり、まだ分析の途上ではあるが、申請時に示した質的仮説が実証できる見通しである。中でも大学で起こっているひきこもりの中学・高校の不登校既往に関しては、7割が経験していないことを示すことができている。この成果はひきこもり研究では初のものであり、また仮説を支持する大きな論拠になりうるものである。次年度は今年度に行った調査を分析する中で申請時の仮説を反証していき、より洗練された仮説の提示、実証研究を行っていく予定である。
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ひきこもり(ひきこもりの顕著な不登校を含む)支援ガイドライン 1
ページ: 195-199, 216-217, 281-282, 333-336
ソシオロジ 53(3)
ページ: 155-163