昨年度にキクメイシ科の発生を初めて観察できたので、今年度は胚を着底させるための鍵になる、変態着底に関わる遺伝子の探索を行っている。FaviaとCtenactisのtotal RNAからmRNAを抽出し、fragmentation bufferによって200-300bに切断した。切断したmRNAは、reverse transcriptaseとrandom primer等を使って逆転写し、first strand cDNAの作成、続いてDNA polymeraseによりsecond strandを作成し、double stranded cDNAを産出した。次に、cDNAの3' overhangをKlenow DNA polymeraseとT4 DNA polymeraseで切断し、Klenow ExoでcDNAの3'にAを1塩基加えた。その後、このcDNAサンプルをLow Range Ultra Agarose2%ゲルに流し、300bpの部分をカットして、purifyし、アダプタープライマーでPCR増幅し、再度ゲルに流して300bpである事を確認し、このサンプルをシーケンシングした。目的の遺伝子を採取することができたので、現在insituhybridizationによりどこに発現するかを探索している。
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