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2009 年度 実績報告書

個性を反映可能な表情アニメーションの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08J03998
研究機関早稲田大学

研究代表者

久保 尋之  早稲田大学, 理工学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード表情アニメーション / 肌 / 表面下散乱 / リアルタイムレンダリング
研究概要

本研究は、3次元CG化されたキャラクタに対し、それぞれの個性を反映可能な表情アニメーション作成技術の開発を通じて、ヒトの表情表出のダイナミクスを解明することを目的とする。さらに、デジタルアニメーション作品に登場するキャラクタの表情アニメーション作成に応用することで、アニメーションクリエイタの負担を減らしデジタルコンテンツ作成の高効率化の実現を目指すものである。
リアルな人間の表情アニメーションを作成するためには、その形状変形ばかりでなく、人間の肌らしい皮膚特有の複雑な反射特性を再現することが不可欠であると言える。CGを用いた人肌などの半透明物体の表現は、特に映画などのオフラインレンダリング用途で多く用いられるようになってきている。しかし半透明物体では、物体表面に入射した光が内部に浸入し散乱を繰り返す、表面下散乱現象が生じる。この現象の物理的に正確なモデル化には大域照明モデルを導入せざるをえず、実時間レンダリングにはほど遠いのが現状である。そこで、人肌や大理石などの多重散乱が支配的な半透明物体に対して、物体の曲率に注目し、表面を局所的に球面で近似することによって表面下散乱の影響をリアルタイムで計算し、レンダリングする手法を提案した。曲率は物体表面上で局所的に決定されるパラメータであるため、曲率をパラメータとして使用するCDRF(Curvature-Dependent Reflectance Functions)を用いることで、本来は大域照明モデルで説明される現象である表面下散乱を、局所照明モデルで近似することで高速なレンダリングを実現した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (2件) 備考 (2件)

  • [学会発表] 曲率を考慮した局所照明モデルによる表面下散乱現象のレンダリング2009

    • 著者名/発表者名
      久保尋之, 森島繁生
    • 学会等名
      Visual Computing ワークショップ2009
    • 発表場所
      まつさき(石川県能美市)
    • 年月日
      20091100
  • [学会発表] Curvature-Dependent Local Illumination Approximation for Translucent Materials2009

    • 著者名/発表者名
      Hiroyuki Kubo, MaiHariu.Shuhei Wemler, Shigeo Morishima
    • 学会等名
      ACM SIGGRAPH 2009
    • 発表場所
      Ernest N.Morial Convention Center(New Orleans, Louisiana, USA)
    • 年月日
      20090800
  • [備考] (和文)

    • URL

      http://www.mlab.phys.waseda.ac.jp/member/j-site/kubo_j.html

  • [備考] (英文)

    • URL

      http://www.mlab.phys.waseda.ac.jp/member/e-site/kubo_e.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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