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2008 年度 実績報告書

イオン応答性機能材料の設計・合成と化学センサーデバイスへの応用

研究課題

研究課題/領域番号 08J05087
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

安藤 洋介  慶應義塾大学, 大学院・理工学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワードリチウムイオン / 蛍光 / ボロンジピロメテン / レシオメトリック測定 / pH / 量子ドット / センサーデバイス / 色素
研究概要

1.新規リチウムイオン応答性変色蛍光色素の設計および合成とセンサーデバイス化
優れた耐光性を示すボロンジピロメテン骨格に、リチウムイオン配位部位である14クラウン4エーテル、および基板に固定化するための水酸基末端を持つアルキル鎖を導入した分子を設計し、9工程で合成した。次に、合成した色素を、シランカップリング剤を介してガラス基板に固定化することで、リチウムイオンセンシングデバイスを作製し、リチウムイオン濃度に依存した蛍光極大波長のシフトを確認した。2つの蛍光極大波長の強度比(レシオ)は、色素分子とイオンとの濃度平衡のみに依存するため、高感度で再現性の良い蛍光レシオメトリック測定を行うことが可能である。また、測定濃度領域は医療・産業計測のニーズに合う良好な結果であった。さらに測定値は測定サンプルのpHや妨害イオン種の影響を受けないこと、連続測定可能な耐久性を持つこともわかり、実用応用が期待できる。今後は応答速度などの基礎特性の評価を含め、実用応用に向けた測定を行っていく予定である。
2.新規pH応答性蛍光量子ドットの創製
合成実験の簡素化を考慮し、ガラス基板に量子ドットを固定化し、更に量子ドット表面にpH応答性色素を修飾することで、pH応答性蛍光量子ドットを用いたセンシングデバイスの開発を試みている。
本年度はガラス基板表面にジチオール末端を持たせ、この末端にコアシェル型量子ドットを固定化し、UV照射条件下で目視によりガラス基板から量子ドット由来の蛍光を確認した。今後は固定化された量子ドットの表面にpH応答性蛍光色素を修飾することで、pHセンサーデバイス化を行っていく予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] A sensitive emission ratiometric lithium-sensing device for long-term monitoring of aqueous solutions2009

    • 著者名/発表者名
      安藤洋介, 蛭田勇樹, チッテリオ, ダニエル, 鈴木孝治
    • 学会等名
      Pittcon 2009 (分析化学に関する国際会議及び展示会)
    • 発表場所
      シカゴ(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      2009-03-11
  • [学会発表] リチウムフルオロイオノフォアの創製とリチウムイオンオプトードの開発2008

    • 著者名/発表者名
      蛭田勇樹, 安藤洋介, チッテリオ, ダニエル, 鈴木孝治
    • 学会等名
      日本分析化学会第57年会
    • 発表場所
      福岡大学
    • 年月日
      2008-09-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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