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2008 年度 実績報告書

高齢者の筋力トレーニング実施を促す地域介入手法の開発:行動疫学的アプローチ

研究課題

研究課題/領域番号 08J06333
研究機関早稲田大学

研究代表者

原田 和弘  早稲田大学, スポーツ科学研究科, 特別研究員(DC1)

キーワード高齢者 / 筋力トレーニング / 普及 / 行動変容 / 形成的研究 / 知識 / 実施理由 / ヘルスコミュニケーション
研究概要

生活習慣病予防および介護予防における筋力トレーニングの有効性は繰り返し指摘されているが、高齢者に対する筋力トレーニングの普及方策はほとんど検討されていない。本申請課題の目的は、高齢者の筋力トレーニング実施を促す地域介入手法を開発することであった。本年度は、その第一段階として筋力トレーニングクラブの会員14名(66.4±3.9歳)を対象とした形成的研究を実施し、筋力トレーニングの実施理由と、筋力トレーニングに対するイメージがどのようなものであるのかについて、半構造化面接法により検討した。その結果、「筋肉や身体の衰えに対処するため」、「ダイエットやメタボ対策のため」、「何となく身体を動かすことが必要だと感じたため」等が、筋力トレーニングを始めた理由として挙げられた。一方、筋力トレーニング実施前に抱いていた筋力トレーニングのイメージについて言及した8名のうち、6名が「実施前は、筋力トレーニングの知識やイメージが不足していた」と発言していた。これらの結果から、1)筋力トレーニングに興味がない高齢者においても筋力トレーニングの潜在的ニーズはあり普及の余地がある、2)自分自身と結びついた筋力トレーニングの知識・イメージを持っていない高齢者が多い、の2つの仮説が導き出された点が、筋力トレーニングの普及方策検討という文脈における本研究の意義と重要性である。この仮説が実証されれば、筋力トレーニングの潜在的ニーズを喚起し、高齢者と関わりのある筋力トレーニングの知識・イメージを高める介入手法開発の必要性が示唆されるだろう。本研究のより詳細な解析の実施と、上記仮説の検証が、次年度の研究課題である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 運動器の機能向上に必要な行動心理学2008

    • 著者名/発表者名
      原田和弘, 中村好男
    • 雑誌名

      GPnet 55(6)

      ページ: 58-63

  • [学会発表] 地域在住高齢者における足指・爪に関する問題と転倒経験・転倒不安との関連2008

    • 著者名/発表者名
      原田和弘, 岡浩一朗, 蕪木広信, 中村好男
    • 学会等名
      第67回日本公衆衛生学会総会
    • 発表場所
      福岡県福岡市
    • 年月日
      20081106-20081107
  • [学会発表] 我が国における身体活動・運動に関連した健康づくり施策の認知状況と人口統計学的変数との関連2008

    • 著者名/発表者名
      原田和弘, 肥後梨恵子, 高泉佳苗, 岡浩一朗, 中村好男
    • 学会等名
      第63回日本体力医学会大会
    • 発表場所
      大分県別府市
    • 年月日
      20080918-20080920
  • [図書] 生活習慣病予防と行動変容. (鈴木伸一編著. 「医療心理学の新展開」に掲載)2008

    • 著者名/発表者名
      原田和弘, 岡浩一朗
    • 総ページ数
      11
    • 出版者
      北大路書房

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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