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2009 年度 実績報告書

日・韓の中学校における「包括的平和教育プログラム」の開発 NGOとの協働を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 08J07113
研究機関立命館大学

研究代表者

孫 美幸  立命館大学, 社会学研究科, 特別研究員(DC2)

キーワード平和教育 / 中学校 / NGO / 国際研究者交流 / 日本:韓国
研究概要

1、両国における学校とNGOによる教育実践の先行研究を「多文化共生」の野を中心に分析し協働する上での課題を整理した。日本は筆者がコーディネーターとして関わっている京都市の事例、韓国は先進的なプログラムとして評価されている安山市の事例を取り上げて比較検討し、プログラムの内容や協働する上での課題を整理した。比較検討した内容については、博士論文に記載した。
2、中学校やNGOが協働した「多文化共生教育プログラム」を教員と協力して引き続き開発し、その成果を発しながら、韓国のNGOや教員に協働や交流の提案を行った。筆者がコーディネーターとして関わっている「多文化共生教育プログラム」を、2009年度は「日系移民」をテーマに授業を開発、実践し、その成果について5回の学会発表などを行った。新たに「KOREA子どもキャンペーン」の事業と連携し、北朝鮮や韓国の子どもたちにメッセージを送る実践を提案し、実施した。また、今後の交流について、韓国で多文化教育のコーディネーターとして活躍する人物と連絡をとり、今後も交流の具現化に向けて連絡をとっていくことを約束した。また、京都市外国籍市民懇話会で、「多文化共生教育を担うコーディネーター」の設置を提案し、市長への報告書にまとめられた。
3、NGOなどのトランスナショナルな主体と中学校が協働する「包括的平和教育プログラム」を「多文化共生」の視点から開発した。授業内容の学習段階、今後推進すべき学校とNGOの協働体制のモデル、具体的なプログラムを提示し、その内容を学会で発表しながら、博士論文としてまとめた。
以上のような研究成果は、多文化社会に対応するテーマとして発展してきた、多文化教育、異文化間教育、国際理解教育などを、包括的な平和教育の観点から捉えなおし、平和教育の新しい方向性を示すことができた点において、大変重要である。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 日・韓の中学校「社会科(公民的分野)」教科書内容の比較検討「包括的平和教育」の観点から人権に関わる人物分析を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 雑誌名

      立命館国際地域研究 第30号

      ページ: 81-97

    • 査読あり
  • [学会発表] 多文化共生教育に関わる指導体制の充実に向けて2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      京都市外国籍市民懇話会平成21年度第3回会議
    • 発表場所
      京都市教職員互助会館(京都府)
    • 年月日
      2009-12-21
  • [学会発表] 人権学習を中核にした"学びたいと思う基盤づくり"多文化共生教育の実践を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      小林匡子、孫美幸
    • 学会等名
      第43回 京都市人権教育研究集会
    • 発表場所
      京都市総合教育センター(京都府)
    • 年月日
      2009-10-13
  • [学会発表] 国際理解を深める~多文化共生教育の実践から2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      滋賀県教育委員会 人権教育教職員実践サポート講座前期6
    • 発表場所
      ひこね燦ぱれす(滋賀県)
    • 年月日
      2009-08-27
  • [学会発表] さまざまな背景をもつ子どもたちとどう向きあっていくのか?「多文化共生教育」からのアプローチ2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      近江八幡市教育委員会 近江八幡市立幼稚園、小・中学校同和教育主任・国際理解教育主任研修会
    • 発表場所
      総合福祉センターひまわり館(滋賀県)
    • 年月日
      2009-06-26
  • [学会発表] インドネシアの民族と文化の多様性をテーマにした多文化共生教育2009

    • 著者名/発表者名
      孫美幸
    • 学会等名
      日本国際理解教育学会 第19回研究大会
    • 発表場所
      同志社女子大学(京都府)
    • 年月日
      2009-06-13
  • [備考]

    • URL

      www.ritsumei.ac.jp/acd/re/k-rsc/ras/04_publications/ria_ja/30_06.pdf

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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