(1)白亜紀を通じたサメ類の栄養段階の変遷の解明 1.昨年度から継続している、白亜紀サメ類の産出報告のコンパイルはほぼ完了し、白亜紀中期(Albian-Cenomanian)にネズミザメ類の栄養段階が急激に上昇していたことが明らかとなった。 (2)サメ類の底性/遊泳性と栄養段階変遷のパターンとの関連性の解明 1.化石サメ類を底性/遊泳性に分けた時に、白亜紀を通じた栄養段階変遷のパターンに違いがあるかを解明することを目指す(現在進行中)。 2.化石サメ類の底性/遊泳性を復元するために、化石サメ類の呼吸様式の復元を行った。 3.鰓骨格に着目することで、呼吸様式が復元できることが明らかとなり、化石サメ類の底性/遊泳性を復元することができた。 4.2009年度5月から10月まで約5か月間の短期留学(University of California Davis)を行い、化石サメ類の底性/遊泳性を復元するために化石サメ類の摂食様式を復元する研究を行った。 5.化石サメ類の摂食様式について論文を執筆し、Journal of Morphology誌に投稿するとともに、2010年度日本古生物学会において口頭発表を行った。
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