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2008 年度 実績報告書

アフリカ系オマーン人のエスニシティとネットワーク--「帰郷者」の人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08J40009
研究機関上智大学

研究代表者

上原 真由子 (大川 真由子)  上智大学, 外国語学部, 特別研究員(RPD)

キーワードオマーン / 移民 / ネットワーク / アイデンティティ / エスニシティ / ザンジバル / 人類学 / 帰還
研究概要

本研究は、1970年以降東アフリカからオマーンに帰国し、現在政治・経済的に高い地位を占めているにもかかわらず、オマーン研究においてその存在を等閑視されてきたアフリカ系オマーン人の総合的研究を目指している。年次前半期は、上智大学アジア文化研究所および共同研究員として所属する東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所所蔵の資料を中心に、移民研究におけるアフリカ系オマーン人の位置づけを目的に、帰還移民に関する先行研究の収集・整理をした。年次後半期は収集した資料の整理・分析を進め、前年度から書き進めてきた数本の学術論文を投稿し、掲載された。さらに1月31日から2月20日までの21日間、オマーンの首都マスカットにて現地調査を実施し、スルターン・カーブース大学図書館で資料収集する傍ら、同大学において関連する主題を研究するアル=マフルーキー教授らと情報交換を行った。それと並行し、法務省、内務省および教育省にてアラビア語、英語文献資料を収集し、国籍取得やエスニシティ、移民の帰還に関する、インタビューを中心とした補足調査を行った。現在進めている博士論文の出版の他にも、さらなる研究の成果公表を進め、それによって得られた評価などを参考にアフリカ系オマーン人を中核に研究の推進をはかる予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] ザンジバル、オマーンにおけるアラブ性の意味--アフリカ系オマーン人のエスニシティをめぐる一考察2009

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      日本中東学会年報 24-1

      ページ: 75-101

    • 査読あり
  • [雑誌論文] オマーンにおける国籍法と国民概念--アフリカ系オマーン人の事例から2008

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      現代の中東 45

      ページ: 22-35

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 奴隷言説の現在--ザンジバルにおける奴隷制とアフリカ系オマーン人の歴史認識2008

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      アジア・アフリカ言語文化研究 75

      ページ: 63-95

    • 査読あり
  • [備考] 中東民主化データベース、オマーン担当

    • URL

      http://www.1.u-tokyo.ac.jp/~dbmedm06/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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