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2009 年度 実績報告書

アフリカ系オマーン人のエスニシティとネットワーク――「帰郷者」の人類学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08J40009
研究機関上智大学

研究代表者

上原 真由子 (大川 真由子)  上智大学, 外国語学部, 特別研究員(RPD)

キーワードオマーン / 移民 / ネットワーク / アイデンティティ / エスニシティ / ザンジバル / 人類学 / 帰還
研究概要

申請者はこれまで、アラビア半島北東部のオマーン・スルターン国に在住するアフリカ系オマーン人を対象に社会人類学的調査・研究を進めてきた。彼らはオマーン帝国の拡大に伴い、1830年代以降東アフリカ各地に移住し、脱植民地化の過程の中で1970年以降本国に帰還した人びとである。本年度は日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)の助成を得て、アフリカ系オマーン人のエスニック・アイデンティティに関する単著を出版した。年次前半期は、現在関わっている複数の共同研究の報告書やエッセイの執筆をこなしながら、おもに2006年に提出した彼らのアイデンティティ形成に関する博士論文の改稿作業にとりくんだ。
また年次後半期には単著の校正作業を済ませたのち、2月22日から3月13日までの20日間、オマーンの首都マスカットにて現地調査を実施した。スルターン・カーブース大学図書館や学内に新設されたオマーン研究所で資料収集する傍ら、同大学において関連する主題を研究するアル=マフルーキー教授らと情報交換をおこなった。それと並行し、教育省にて今後分析予定の教科書や指導要綱を収集し、オマーンの帝国主義に対する歴史認識に関わるインタビュー調査もおこなった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] オマーン・スルターン国2009

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      中東・イスラーム諸国 民主化ハンドブック2009

      ページ: 195-212

  • [雑誌論文] コラム イスラームとヴェール2009

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 雑誌名

      歴史評論 708

      ページ: 80-82

  • [図書] 帰還移民の人類学--アフリカ系オマーン人のエスニック・アイデンティティ2010

    • 著者名/発表者名
      大川真由子
    • 総ページ数
      415
    • 出版者
      明石書店
  • [備考] 中東民主化データベース、オマーン担当

    • URL

      http://www.l.u-tokyo.ac.jp/~dbmedm06/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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