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2010 年度 実績報告書

ゲノム不安定化の起源―チェックポイントと修復のクロストーク―

研究課題

研究課題/領域番号 08J40037
研究機関京都大学

研究代表者

中川 浩子  京都大学, 放射線生物研究センター, 特別研究員(RPD)

キーワードDNA二本鎖切断(DSB) / 放射線高感受性 / NBS1 / DNA損傷修復 / 細胞周期チェックボイント / DNAアルキル化 / 核内フォーカス / タンパク質修飾
研究概要

NBS1は放射線照射(IR)などによるDNA二本鎖切断(DSB)の相同組換え(HR)修復に重要な役割を担い、チェックポイント制御に機能しているだけでなく細胞の生存に必須の分子であることが知られている。近年DNA二本鎖切断(DSB)以外の紫外線などによるDNA損傷修復においてもNBS1が重要な役割を担うことが明らかとなってきた。DNAアルキル化剤は酵母を用いたDNA修復機構の解析において研究され、抗がん剤としても使用されているが哺乳細胞におけるその修復機構は未だ不明な点が多い。本研究はDNAアルキル化損傷修復におけるNBS1の機能解析を目的として行う。
現在までにNBS1欠失細胞がDNAアルキル化剤に感受性を示し、NBS1がDNAアルキル化損傷時に核内フォーカスを形成することを明らかとし、DNAアルキル化損傷時にNBS1依存的にタンパク質修飾を受ける分子を見いだしている。
さらに質量分析による解析より細胞周期によってDNA損傷依存的にタンパク質修飾される分子を同定した。16回の実験からのべ3410のペプチドを同定し、これらの中にはDNA損傷依存的にタンパク質修飾が既に知られているMDC1,53BP1などの分子も含まれており、実験結果は妥当である。また今回新たにタンパク質修飾されることが分かった分子についてさらに解析を行っている。

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公開日: 2012-07-19  

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