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2009 年度 実績報告書

Rad51のアクセサリータンパク質群による相同組換え反応の制御メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 08J40066
研究機関大阪大学

研究代表者

高橋 奈美 (春田 奈美)  大阪大学, 微生物病研究所, 特別研究員(RPD)

キーワードDNA修復 / 相同組換え / Rad51 / 酵母
研究概要

Rad51依存的な相同組換え反応は、UV損傷等のDNA損傷時の修復や複製フォークの停止からの回復、減数分裂等、細胞のゲノム安定性に必須の反応である。相同組換え反応の中心的な役割を果たすRad51タンパク質は、相同DNA鎖間の鎖交換反応を促進するが、細菌のホモログであるRecAに比べ活性は非常に弱く、様々な制御をすると考えられているアクセサリータンパク質が同定されている。これまでに同定した分裂酵母由来の新規のアクセサリータンパク質であるSfr1-Swi5はRad51の反応を活性化し、Rad51の鎖交換反応をin vitroで再構成することができた。そこで、次に遺伝学的にSfr1-Swi5と並行してRad51の反応を制御すると示唆されているRad55-Rad57について研究を進めている。昆虫細胞において共発現したRad55-Rad57の複合体は可溶性であったので、純度高く精製した。Rad55-Rad57複合体はそれのみでDNA結合能やATP加水分解活性を示さなかった。続いて、Rad51の鎖交換反応にRad55-Rad57を加えて、様々な条件で検討した。Rad51との物理的な相互作用や、鎖交換反応に対する阻害効果はみられたが、促進効果は認められなかった。現在、新しいDNAを基質を作成し、Rad51が単独でより反応性が高まる条件及びRad55-Rad57を必要とする反応の検索を進めている。
また所属研究室で開発された慢性的に低い線量のUVを照射するCLUV法を用いて、Rad51相同組換え修復機構、ヌクレオチド除去修復、損傷トレランス機構間のクロストークについて遺伝的な解析を中心に行い、ゲノム安定性にかかわる因子について新たな知見を得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Disassembly of Escherichia coli RecA E38K/DC17 nucleoprotein filaments is required to complete DNA strand exchange2010

    • 著者名/発表者名
      Britt, L.R., Haruta, N., Lusetti, S.L., Chitteni-Pattu, S., Inman, R., Cox, M.M
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 285(5)

      ページ: 3211-26

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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