研究課題/領域番号 |
09041002
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山田 勝芳 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (20002553)
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研究分担者 |
丸山 宏 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00229626)
岡 洋樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00223991)
吉田 忠 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (60004058)
平川 新 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (90142900)
瀬川 昌久 東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (00187832)
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キーワード | 東北アジア / 交易 / 交易拠点 / 歴史的変遷 / 文化変容 / 政治・経済関係 / 比較 |
研究概要 |
中国・モンゴフレ・朝鮮・ロシア(シベリア・極東)・日本という東北アジア各地域の主要な港市・都市を対象として、歴史的・現在的に交易拠点の多面的な様相を比較研究する本研究においては、各分野の研究者による現地調査が必要である。前年度に調査できなかった所、及び前年度の調査によって得られた知見に基づいてある程度重点を絞って選定した所を中心として、海外調査を行った。その対象となった交易拠点としては、モンゴル人民共和国・ウランバートル、ロシア連邦・ユジノサハリンスク、中国では呼和浩特・上海・厦門・福州である。また国内においても、関係する長崎・福岡・神戸などでの調査を遂行した。これらにより、モンゴルでは、モンゴル科学技術教育文化省・国立科学アカデミー・ウランバートル大学・モンゴル国立大学等での資料収集、情報収集を行うことができた。またユジノサハリンスクでは、ユジノサハリンスク郷土博物館等で文献資料調査、現地状況調査、情報収集を行い、特に朝鮮系民族の問題等に成果をあげた。また中国では、呼和浩特・内モンゴル大学などでの文献資料調査、情報収集、史蹟調査による成果が大きい。具体的には成果報告書の総論に記載したが、同地における交易拠点としての歴史的背景、資料的諸問題等々について成果を得た。さらに厦門大学などでの文献資料調査、情報収集、史蹟・宗教関係施設調査による福建省での調査では、宗教と交易との関わり、特に台湾との関係が、保生大帝の神廟の由来をめぐって展開している様相などを具体的に明らかにすることができた。また最終年度である本年度の報告書作成のため、国内において追加的資料調査・現地調査を行い、全体的討議の上で、各人のテーマに即した報告論文執筆を行うこととした。
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