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1997 年度 実績報告書

エジプト古代都市の盛衰変容に関する考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041005
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関筑波大学

研究代表者

川西 宏幸  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (70132800)

研究分担者 周藤 芳幸  名古屋大学, 文学部, 助教授 (70252202)
中井 義明  同志社大学, 文学部, 助教授 (70278456)
屋形 禎亮  信州大学, 文学部, 教授 (80015388)
キーワードエジプト / プトレマイオス朝 / ヘレニズム時代 / アコリス / アンフォラ / テラコッタ神像 / ロードス島 / 地中海交易
研究概要

夏に予定していた調査は、エジプト国内の政情不安により,冬季に延期せざるをえなくなったが,冬期の調査では,アコリス遺跡の発掘を所期の通り遂行し,予想以上の成果にめぐまれた。
その第1は,ヘレニズム時代(プトレマイオス朝)のワークショップ・交易センターを発見したことである。発掘の結果,そのワークショップでは石材の加工および土器焼きを行っていたことが判明した。
第2は,出土品のなかにロードス島産のアンフォラ(ワイン壺)が大量に含まれていた点である。これは,当時の地中海交易の実態を知る貴重な資料である。研究によると,前200年前後に作られた製品であることが明らかになった。
第3は,これも出土品のなかから,テラコッタ製の神像が数多く見いだされたことである。いずれもギリシア風の体裁をみせており,このような外来様式の神像が伝統的な神がみの像とならんで信仰をあつめていたことは,当時の宗教生活を復原するうえで興味深い。
これまで考古学的には知られることが少なかったプトレマイオス朝下の都市の実態を解明する重要な資料や成果が得られたことになる。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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