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1999 年度 実績報告書

エジプト古代都市の盛衰・変容に関する考古学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041005
研究機関筑波大学

研究代表者

川西 宏幸  筑波大学, 歴史・人類学系, 教授 (70132800)

研究分担者 中井 義明  同志社大学, 文学部, 助教授 (70278456)
周藤 芳幸  名古屋大学, 文学部, 助教授 (70252202)
屋形 禎亮  信州大学, 人文学部, 教授 (80015388)
堀 賀喜  山口大学, 工学部, 講師 (20294655)
キーワードエジプト / アコリス / プトレマイオス朝 / アンフォラスタンプ / テラコッタ / 石材加工 / 末期王朝 / ランプ
研究概要

エジプト・カイロから南へ240km、ナイル東に所在する古代都市アコリスで、平成10年度に引き続いて考古学的調査を実施した。平成11年7月16日に代表者の川西ならびに協力者の辻村とスペンサーがエジプトに入国した。調査開始前の交渉や準備を行ったのち、7月23日から調査を開始し、同月30日に分担者の周藤が、8月27日に協力者の高橋がこれに加わり、9月9日に調査を終えた。1日当たり25〜30人の現地人を雇用し、エジプト政府側の監督官1名、日本側最多時4名で昨年度に引き続いて遺跡北端地区の発掘を実施した。調査面積150m^2、深さ最大5mに及んだ。
発掘調査は、排土と併行して遺構・遺物の検出につとめ、必要に応じて写真撮影と実測を行った。出土品の大半はプトレマイオス朝期に属し、エーゲ海方面やイタリア産のワイン壺、土製品(テラコッタ)、ランプ、オストラカなどがあげられる。それらの分析によって、同朝下で営まれた石材加工場の全貌とその後の推移があきらかになった。また、下層から末期王朝時代の都市の外壁が出土し、これによって、末期王朝時代からプトレマイオス朝にかけての都市の変化の様子を推測することが可能になった。出土遺物は発掘終了後、現地で整理して、写真撮影と実測を行ったのち、エジプト政府側の立ち会いのもとで倉庫に収納した。
現地調査に携った周藤は、8月21日にカイロを発ってアテネに赴き、本研究に関連する資料や情報の収集を行った。残る分担者・協力者はそれぞれカイロに戻り、フランスやアメリカの考古学研究所で関連資料の検索に努めるとともに、今次調査の報告書を作成してエジプト政府に提出し、帰国の途についた。全員の帰国後、関係者が筑波大学に集まり、調査成果の検討・総括を行い、成果の概要(英文)を昨年度同様、公刊することを決定した。2月末現在、5月の公刊に向けて準備を進めているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Kawanishi,H & S,Tsujimura(eds): "Preliminary Report,Akoris 1998"Institute of History and Anthropology,University of Tsukuba. 24頁 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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