研究課題/領域番号 |
09041008
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
荻原 眞子 千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
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研究分担者 |
出利葉 浩司 北海道開拓記念館, 学芸員 (40142088)
佐々木 利和 東京国立博物館, 資料部, 資料第二研究室長 (80132702)
吉田 睦 千葉大学, 文学部, 助教授 (00312926)
小谷 凱宣 名古屋大学, 大学院・人間情報科学研究科, 教授 (40111091)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | アイヌ資料 / ロシア民俗学博物館 / 科学アカデミー人類学民俗学博物館 / ロシア / ペテルブルグ / V.N.ヴァシーリエフ / 『科学アカデミー人類学民俗学博物館所蔵アイヌ資料目録』 |
研究概要 |
a)ロシアのペテルブルグには「科学アカデミー人類学民族学博物館」と「ロシア民族学博物館」があり、前者については1995、96年に調査研究(在ペテルブルグ博物館アイヌ資料の民族学的研究、課題番号07041003 研究代表者 荻原眞子)を行い、その成果を『科学アカデミー人類学民族学博物館所蔵アイヌ資料目録』として出版した。本調査研究はこれに続くもので、「ロシア民族学博物館」所蔵のアイヌ資料の悉皆調査を行なった。 b)研究調査の参加者は総勢で19人に上る。その内、ロシア側の研究分担、協力者は3名、日本側は16名であり、その大多数は東京及び北海道各地の博物館に所属する専門家・研究者である。 c)1997-1999年度の調査によって、「ロシア民族学博物館」には22コレクションのアイヌ民族資料2600点、写真資料6コレクション、268枚があることが判明した。これらの資料の一点ずつについて写真撮影と観察記録を行なった。 d)「ロシア民族学博物館」のアイヌ資料の特徴は1912年にV.N.ヴァシーリエフがサハリンの南部及び北海道の日高沙流で収集したものが大多数を占めていることである。時代と収集地が限定されていることにより、同館のアイヌ資料は他に比類のない資料的な意味をもっている。 e)本報告書では調査の成果として資料目録を収めてあるが、写真資料をカタログとして公刊し、アイヌ民族文化研究のより広範な進展と深化のために、広く江湖に資することが本調査研究の次の課題である。
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