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1997 年度 実績報告書

南インド・タミル地域の社会経済変化に関する歴史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041012
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関東京大学

研究代表者

水島 司  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)

研究分担者 SUBBARAYALU ワイ  タミル大学, 刻文学部, 教授
HEIDEMANN F  ミュンヘン大学, 人類学科, 教授
SUBBIAH S.  マドラス大学, 地理学科, 教授
粟屋 利江  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助手 (00201905)
辛島 昇  大正大学, 文学部, 教授 (10014466)
キーワードタミル / チングルプット / 社会構造変化 / 村落記録 / カースト / GIS / 地理情報化 / 刻文
研究概要

1.本研究は、タミル地域のチングルプット県に関する18-20世紀の村落史料の電算機分析の結果に、刻文史料の解析と現地調査による現状分析を加えることによって、同地域の中世から現在に至る社会構造変化の特徴を明らかにすることを目的にしている。
2.本年度は、3ケ年計画の初年度として、イギリス統治文書と関連諸文献史料の収集を、デリーやロンドンの文書館、および同県のポンネリ郡役場で実施した。それにより、
(1) 18世紀末の村落支配農民リストをはじめとする村落記録
(2) 18世紀末のチングルプット県徴税官記録類
(3) 1870年代、1920年代、1960年代の数村分の土地台帳、などを収集した。
3.文献収集に加えて、同地域のポンネリ郡で現地調査を実施した。それにより、
(1)同郡で過去10年に大規模な工場進出が相次ぎ、周辺農村の社会関係が大きく変動しつつあること、
(2)それが上層カーストと不可触民カーストとの間に、寺院地および公有地の利用権をめぐって激しい対立となって現象していること、を確認した。
4.このことと関連して、衛星写真とGISによる空間情報の分析に着手し、研究分担者のマドラス大学のスッバイア教授と東大大学院工学研究科の岡部研究室の協力を得て、村落資料の地理情報化作業を進めた。
5.また、テングルプット地域の刻文史料についての分析を進めた。

  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] Tsukasa Mizushima: "The Untouchable and Economic Change in a Dry Village in South India" Caste System, Untouchability and the Depressol. 85-103 (1997)

  • [文献書誌] Tsukasa Mizushima: "A Historical Study on Land Transaction in a Local Town in Malaysia" Regional Views. 10. 81-111 (1997)

  • [文献書誌] 粟屋 利江: "ピンドゥ-家族法の改正過程とジェンダー・イデオロギー" アジア女性史-比較史の試み(明石書店). 331-341 (1997)

  • [文献書誌] 粟屋 利江: "アジア各国女性史研究の現状と課題-インド" アジア女性史-比較史の試み(明石書店). 555-562 (1997)

  • [文献書誌] Toshie Awaya: "Some Aspect of the Tiyya′s Caste Movement with Special Reference to British Malabar" Caste System, Untouchability and the Depressol. 139-168 (1997)

  • [文献書誌] 粟屋 利江: "ケ-ララにおけるティーヤルの「カースト運動」の諸相" インドの不可触民-その歴史と現在. 236-287 (1997)

  • [文献書誌] 新井 豊子: "ジェンダーと音楽-問題点と可能性" 東洋音楽研究. 62. 21-38 (1997)

  • [文献書誌] 新井 豊子: "南インドのデ-ヴァダ-シ-制度廃止運動" 史学雑誌. (掲載予定).

  • [文献書誌] 新井 豊子: "南インドのデ-ヴァダ-シ-制度廃止運動とその影響" 歴史評論. (掲載予定).

  • [文献書誌] 粟屋 利江: "世界史リブレット『イギリスのインド支配』" 山川出版社(出版予定),

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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