研究課題
1. 本年度は、3カ年プロジェクトの中間年として、水島司、辛島昇、永田淳嗣、柳澤悠、古井龍介がそれぞれ南インドで現地調査と資料収集を実施し、高橋孝信は大英図書館で資料収集を実施した。また、フランク・ハイドマン、S.スッバイヤ、Y.スッバラヤル、.Pシャンムーハムは、現地において研究調査に加わった。2. チングルプット県ポンネリ地域に関し、水島、永田、柳澤、古井、スッバイアは、東京大学GISセンターと協力し、十数回にわたり研究会を重ね、衛星写真の分析結果と現地調査および文献資料から得られたデータの地理情報化を進め、18世紀から現在に至る同地域の変化に関する分析の見通しをえた。また、フランク・ハイドマンは、これに連動して、2度にわたり住み込み調査を実施した。3. 辛島は、インド側研究者と共同で、ヴィジャヤナガル時代のチングルプット地域のナーヤカ支配に関する刻文の分析を行った。4. 高橋は、大英図書館でマッケンジーコレクションと呼ばれる民俗関係のタミル語・サンスクリット語文献で、チングルプット地域に関する資料の収集を行った。5. これらの成果を踏まえ、来年度は、現地調査と資料分析を完成させ、これまでの当プロジェクト参加者の論文をまとめて、英文で最終報告書を提出する。
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