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1997 年度 実績報告書

長江流域における城郭都市形成過程の考古学的調査

研究課題

研究課題/領域番号 09041018
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関京都大学

研究代表者

岡村 秀典  京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (20183246)

研究分担者 宮本 一夫  九州大学, 文学部, 助教授 (60174207)
中村 慎一  金沢大学, 文学部, 助教授 (80237403)
都出 比呂志  大阪大学, 文学部, 教授 (90025065)
杉本 憲司  佛教大学, 文学部, 教授 (90079020)
田中 淡  京都大学, 人文科学研究所, 教授 (90000306)
キーワード陰湘城遺跡 / 屈家嶺文化 / 石家河文化 / 城郭都市 / 玉器 / 稲作
研究概要

(1)湖北省荊州陰湘城遺跡の調査では、東城壁の発掘をおこない、屈家嶺文化の城壁の下に大渓文化の環濠を確認した。これによって環濠集落から城郭集落への発展をあとづけることができた。また、出土土器を中心とした遺物整理をおこない、大渓文化から屈家嶺・石家河文化への土器編年を組立てる良好な資料をえた。
(2)陰湘城遺跡に隣接する棗林崗遺跡や湖北省天門石家河遺跡から出土した石家河文化の玉器を調査し、その特徴について十分な認識をえることができた。また、形態がそれと非常に類似する玉器が陜西省神木県から出土しており、その調査を実施した。この一連の調査によって、石家河文化の玉器と考えられていたものは、龍山文化末期に黄河中流域からの影響によって生成したことが明らかとなった。
(3)長江中流域の城郭集落と比較するため、黄河中流域の城郭遺跡の調査を実施した。河南省鄭州市では屈家嶺文化と同時期の西山遺跡の踏査をおこない、比較検討した。また、城郭集落がどのように城郭都市に発展したのかをつきとめるため、河南省焦作府城遺跡を中心に踏査を実施し、来年度にその本格的な発掘を実施することにした。
(4)城郭集落の形成過程における農業生産力の実態を明らかにするため、稲作関連の農学的調査を実施した。その成果をもとに、来年度の浙江省の良渚文化遺跡の試掘を実施することで中国側と合意した。
(5)長江中流域の石家河遺跡や馬家院城遺跡の踏査をおこない、城郭の立地を検討した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 岡村 秀典: "長江中流域における城郭集落の形成" 日本中国考古学会会報. 7. 24-39 (1997)

  • [文献書誌] 宮本 一夫: "長江中・下流域の新石器時代研究" 日本中国考古学会会報. 7. 1-15 (1997)

  • [文献書誌] 中村 慎一: "石家河遺跡をめぐる諸問題" 日本中国考古学会会報. 7. 41-55 (1997)

  • [文献書誌] 岡村 秀典: "農耕社会と文明の形式" 岩波講座世界歴史. 3. 77-102 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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