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1997 年度 実績報告書

現代中国の産業化における基層文化の変容と展開

研究課題

研究課題/領域番号 09041023
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関常磐大学

研究代表者

柄澤 行雄  常磐大学, 人間科学部, 教授 (70161255)

研究分担者 張 厚義  中国社会科学院, 社会学研究所, 研究員
陸 学芸  中国社会科学院, 社会学研究所, 所長
稲月 正  北九州大学, 外国語学部, 助教授 (00232512)
園田 茂人  中央大学, 文学部, 教授 (10206683)
小林 一美  神奈川大学, 外国部学部, 教授 (70076595)
キーワード現代中国 / 改革開放 / 産業化 / 村落構造 / 基層文化 / 社会変動 / 現代化 / 家族・親族
研究概要

本研究の目的は、経済体制改革・対外開放政策を進める中国の社会変動を、その基層文化の展開と組み替えの過程としてとらえ、それを人々の「現代化」に向かうエネルギーとその論理から理解しようとするところにある。そのために、北京市の東郊約50kmに位置する三河市の二つの村落(燕郊鎮馬起乏村、同西柳河屯村)を調査対象地として選定した。
3年の研究期間の初年度にあたる本年度の主な研究活動は、以下の通りである。まず、3年間の全体の調査研究活動の枠組みと実施計画を検討し、二つの村落の概況把握のための現地調査を中国の研究分担者とともに実施した。調査は1997年11〜12月(日中共同調査)、1998年2月(主として中国側研究分担者)の2回行ったが、そこでの調査活動の内容は、(1)村落の概況把握(人口の流出入、村民委員会を中心とした村落運営の機構・組織と機能、村落の財政構造など)、(2)家族・親族組織の実施把握および伝統的集団の確認、(3)産業化を軸とした現代化の中心的担い手である企業(村営企業、個人・私営企業)の展開動向の把握、(4)農業構造とその展開の概況把握などである。
その結果、そこから得られた暫定的な知見は、(1)二つの村落は、現代化の推進形態がきわめて対照的であり、馬起乏村は村民委員会の指導の下に村営の集団企業が現代化をリ-ドし、西柳河屯村は、個人企業と私営企業がそれを担っている。(2)その形態の相違は、単に村の産業経済構造のみならず、社会福祉をはじめとするさまざまな社会生活の面にも現れ、前者では人民公社時代の集団体制が堅固に維持されているのに対して、後者ではより個人化が進んでいる、(3)こうした相違は、人民公社の解体時におけるリーダー達の考え方の相違によるところが大きい、などである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 柄澤 行雄: "On the people's Republic of China" International Journal of Japanese Sociology. No.6. 43-50

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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