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1997 年度 実績報告書

動態としてのアフリカ「音文化」の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041029
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関広島市立大学

研究代表者

塚田 健一  広島市立大学, 国際学部, 教授 (00227365)

研究分担者 堀内 正樹  広島市立大学, 国際学部, 助教授 (10209281)
鈴木 裕之  国士館大学, 法学部, 専任講師 (20276447)
真島 一郎  東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10251563)
川田 順造  広島市立大学, 国際学部, 教授 (50107835)
キーワード音象徴性 / 話し太鼓 / ハ-プ・リュート / 仮面活動 / 歴史伝承 / ストリート文化 / レゲエ / タ-ラブ
研究概要

1.音象徴性に関するデータの収集と分析の結果、ザンビアのルヴァレ族の場合には音象徴性の傾向は顕著にあらわれるが、ガーナのファンティ族の場合にははっきりとあらわれないことがわかった。したがって、両集団における楽器の口唱歌と音象徴性との関係は一律には論じられない。この相違が社会変化によるものかどうかが今後の課題となる。
2.ブルキナファソのモシ社会に強い影響を与えた北西のマンデ、東のハウサの二大音文化にはモシ族にとって重要な話し太鼓ベンドレが分布していないにもかかわらず、北東のソンライの音文化には分布している。したがって、モシの音文化とソンライ、さらに東方のカヌリの音文化との関わりをベンドレやハ-プ・リュートの系譜から跡づけていくことが今後必要である。
3.(1)コートジボアールのダン族の仮面舞踊に用いられる楽器の運用のあり方を西アフリカの他の地域のそれと比較して特徴づけることができた。(2)コートシボアールにおいて独立運動期のさまざまな事象や事件が国の辺境村落部でいかに語られてきたかを歴史伝承の問題として跡づけることができた。
4.コートジボアールのアビジャンの若者によるポピュラー音楽形成に対するマス・メディアの影響とそのプロセスを把握するとともに、ポピュラー音楽産業の構造を調べることによって、アビジャンの音文化のダイナミズムを理解することができた。
5.タンザニアの大衆音楽タ-ラブと伝統的な舞踊音楽シゴマとの相互影響関係をとくに女性の身体表現や言語表現の観点からある程度明らかにすることができた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 川田 順造: "聲-自然と文化の接点-" 記号学研究. 18(予定). (1998)

  • [文献書誌] 鈴木 裕之: "独立後のアフリカにおける国家政治と民族関係の総合的研究" 明石書店(予定), (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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