研究課題/領域番号 |
09041030
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研究機関 | 広島市立大学 |
研究代表者 |
友枝 啓泰 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40008636)
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研究分担者 |
加藤 隆浩 三重大学, 人文学部, 教授 (50185849)
木村 秀雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10153206)
藤井 龍彦 国立民俗学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (80045260)
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キーワード | 中央アンデス / ペルー / 都市 / 農村関係 / 地域アイデンティティー / 民俗芸能・芸術 / 民衆カトリシズム / 国民文化 / 植民地統治 |
研究概要 |
1.3年継続調査・研究の最終年度に当たり、短期の補充調査を以下の通り行った。 (1)ペルー国首都リマにおける地方出身者の組織、母村との関係を調査:都市における地方出身者間の強固な連帯と母村との恒常的な関係維持が顕著であり、これを通じて地方文化伝統の大都市への波及、一般化が認められた。担当:友枝 (2)首都リマにおける民族芸術制作に関する調査:特定の民族芸術表現が都市に受容され、普及する条件を、高地都市クスコの例と比較することで明らかにした。担当:藤井 (3)高地都市クスコの都市移住者の調査:同村、同郷出身者の連帯は、首都リマにおけるほど顕著ではなく、組織化、制度化もされていない。移住者と母村との関係は、きわめて日常的なものとなっている。担当:木村 (4)クスコにおけるカトリック祝祭の歴史変化:高地都市クスコのコルプス・クリスティ祝祭の調査により、スペインの祝祭との顕著な相違が明らかとなり、正当カトリシズムの祝祭においても、アンデス的特性が認められた。担当:ミリョネス 2.なお、1次、2次調査成果の一部をアヤクチョ地方に関する報告書として刊行したが(1998)、今年度の補充調査の成果を加えて、クスコ地方に関する報告書を2000年5月に刊行予定している。
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