研究課題/領域番号 |
09041033
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研究機関 | 中京大学 |
研究代表者 |
檜山 幸夫 中京大学, 法学部, 教授 (40148242)
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研究分担者 |
井村 哲郎 新潟大学, 人文学部, 教授 (50303095)
酒井 恵美子 中京大学, 教養部, 助教授 (00217754)
大友 昌子 中京大学, 社会学部, 教授 (30060700)
栗原 純 東京女子大学, 文理学部史学科, 教授 (40225264)
廣瀬 順晧 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (50265435)
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キーワード | 台湾総督府 / 台湾総督府文書 / 台湾統治政策 / 植民地研究 / 日本近代史 / 東アジア史 / 日本政治史 |
研究概要 |
1.資料収集としては、7月27日〜8月30日の期間、17名の共同研究者及び研究協力者を南投県中興新村にある台湾省文献委員会に派遣して、主に明治30年代までの「台湾総督府文書」と明治〜大正期の台湾統治関係史料を収集し、その一部をデータベース化した。しかし、明治期後半は多くが水没の被害をうけたことから、文書の破損が著しく収集及び編纂作業は極めて困難であったことと、台湾側の態度が急変し極めて非協力的であったことから計画通りに進展できなかった。このことは、国際的研究を行う場合に、時期と条件を考慮して即応する態勢を整備しておくことが必要であることを示唆していよう。このため、「台湾総督府文書」の目録については明治38年分の一部までしか編纂できなかった。尚、研究成果の公表として『台湾総督府文書目録』は本年中の5月に第7巻を、第8・第9巻は12月中にゆまに書房から観光することにした。 2.台湾統治史研究については、台湾総督府文書を文書学的問題について検討してまとめたもので、本年7月頃を目途に『台湾総督府文書の基礎構造』として日本語と中国語で刊行するが、日本では刊行経費の関係から取り敢えずデータベース化して公表することにした。 3.台湾省文献委員会での文書収集と編纂作業においては、中央研究院台湾史研究所籌備処から台湾総督府文書についての文書学的・歴史学的知識の提供と文書目録編纂についての人材養成を、との支援要請に基づき、台湾師範大学教授の呉文星氏・同研究所助研究員の鐘淑敏氏・研究助理の何義麟氏が参加し、我々に協力した。 4.9.21台湾大地震における「台湾総督府文書」被害を救援するため、10月10日〜15日まで台湾省文献委員会へ出張し、自然災害と史料保存・管理・修復について検討し、その成果はデータベース化して公表することにした。
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