研究課題
研究計画の2年目である今年度は、昨年度に調査を行ったドイツ、オランダ、フランスの3か国において調査を継続するとともに、昨年度の事前準備に基づき新たにイタリアで調査を実施した。またイギリスにおいて関連調査を実施した。ドイツでは、国立文書館(コブレンツ)で日本史料所在情報についてヒアリングを行うとともに日独協会文書などの補充調査を実施した。オランダでは、昨年度に引き続いて外務省図書館(ハーグ)所蔵のオランダ軍情報局(NEFIS)文書や国立戦争史料研究所(アムステルダム)所蔵のインドネシア・コレクションなどの調査を実施し、史料1点ごとに内容調査シートへのデータ記入を行った。イギリスでは、戦後のドイツ押収文書に含まれる日本関係史料について国立公文書館(ロンドン)で関連調査を行ったほか、英国図書館東洋インド省資料部で日本史料の調査を実施した。フランスでは、バライア家(サンテチェン)で幕末維新期の「お雇い外国人」フランソワ・レオンス・ヴェルニー関係史料の内容調査を行い、写真撮影も実施した。またロアール県文書館、織物歴史博物館(リヨン)などで関連調査を実施した。イタリアでは、国立中央文書館(ローマ)のほか、ヴァチカン教皇図書館、ベネチア国立文書館、イモラ市立図書館、ミラノ国立文書館などにおいて概要調査を実施した。昨年度ならびに本年度収集した日本史料情報については、コンピュータを使って順次データベースを作成中であり、その最終結果は来年度作成する研究成果報告書に掲載する予定である。なお、上記の調査とあわせて、ベルギーにおいて開催された「日本資料専門家欧州会議」(EAJRS)にも参加して、本研究課題に関する情報交換につとめた。
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