研究課題/領域番号 |
09041040
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
高木 俊輔 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (90022186)
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研究分担者 |
安藤 正人 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (90113422)
丑木 幸男 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (60223525)
鈴江 英一 国文学研究資料館, 史料館, 教授 (30259999)
大友 一雄 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (30169007)
山田 哲好 国文学研究資料館, 史料館, 助教授 (70220390)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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キーワード | 日本史料 / 記録文書 / アーカイブズ / ドイツ / オランダ / フランス / イギリス / イタリア |
研究概要 |
3年間にわたる調査の結果、これまでわが国でほとんど知られていなかった史料群の情報や、存在は知られていても全貌が明らかでなかった史料群の情報を収集することができ、大きな成果をあげることができた。たとえば明治初期のお雇い外国人フランソワ・ヴェルニーの個人文書群などは、本研究によって初めて仮目録化されたのではないかと思う。また3年間で合計5班の調査チームを派遣するなど、最も力を入れたオランダ外務省記録情報システムサービス局図書館情報部所蔵のNEFIS(オランダ軍情報局)文書も、近年初めて公開されたものであるために、一部の研究者を除いてほとんど知られていないようである。調査チームの言語能力の限界から、史料情報としては不十分なものにとどまっているが、検索・利用の手がかりにはなろう。今後、改めて本格的調査が行われることを望みたい。 一般に欧州各国に所在する日本関係資料、とくに近現代史料を含む記録史料(archival records, maniscripts)については、東京大学史料編纂所などによる若干の実績はあるものの、調査・収集が進んでいるとは言えない。欧州の図書館などで活躍する日本資料専門司書を中心にしたヨーロッパ日本情報専門家協会EAJRSが数年前から活発に活動しているが、このような活動がやがては文書館(アーカイブス)の世界にも広がることを期待したい。そのような現地の専門家団体・機関と日本の責任のある機関・団体が協力しあってこそ、初めて組織的な情報の集約化と公開利用が可能になってくるであろう。本研究が、そうした将来展望を生みだす契機のひとつになることを願っている。
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