研究課題
国際学術研究
今年度の調査研究活動は大きく以下の4つに分類される。1)アメリカ訪問中等教育の改革とアメリカの入学者選抜の動向を調べるため、オレゴン州(ポートランド、ユ-ジン市)、オハイオ州(コロンバス市)、ペンシルバニア州(ピッツバーグ市)の教育庁、大学、高校等を訪ね、情報収集を行った。その結果、教科・科目の枠にとらわれない能力の育成、評価、また教育目標の標準化などが、全米的に新しい動向となっていることが示唆された。2)カナダ訪問エドモントンにおいてアルバ-タ州文部省を訪問。アルバ-タ州における高等学校卒業試験、およびカナダにおいて全国的に実施されているSchooI Achievement Indicators Programについての情報を収集した。ReginaにおいてSaskatchuewan州文部省を訪問。Saskachuewan州のカリキュラム改革と高等教育との接続における州主催試験の役割について情報を収集した。3)オーストラリア訪問オーストラリアのクイーンズランド州の大学入学者選抜制度における総合試験であるQCSテスト(Queensland Core Ski11s Test)について、以下の三点を詳細に調査・研究した。1.QCSテストの学力検査項目を含む、各科目のシラバスの作成・改定方法。2.テストの作成過程3.テスト結果の等化(scaling)方法について。4)外国からの訪問アメリカで共通学力試験を実施しているACTとETSからそれぞれDr.James MaxeyとDr.Edward Culry氏を1998年3月に大学入試センターにお招きし、AAP(American College Testing Assessment Program)とSAT(Scholastic Assessment Test)の内容、出題形式、出題方法、試験の実施方法、秘密の保持の仕方等についての情報を交換した。なお、ACTで行われている進学指導用の興味検査の内容についても情報を交換した。
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