研究課題
国際学術研究
1997年5月と7月に中国側と打ち合わせ後予備調査として北京市と商丘市の協力で金代王陵と漢代の諸王墓の踏査ができた。いずれも外国人としては、始めて訪問できた地域であったので中国の王陵の動向を見ることができた。10月には2週間の予定で漢代王陵の11陵を全て踏査することができ前漢の全ての王陵の現状を把握することができた。何もないと思われる、地表面に以外と建物等の痕跡がある。1998年2月には、やはり2週間の予定で2班に分かれて唐の18陵の踏査にはいった。ただベース基地の西安西北大学から遠いこと、そして各陵が拡大であること等から1陵につき2〜3日以上の調査期間が必要であり今回は6陵のみ踏査できただけであった。しかも各陵の近くに野宿のような形で宿泊せざるを得ない状況である。私達の本研究発掘調査を伴わない調査ではあるが、対象となった各陵の大半が都市から離れて地方にあり比較的保存状況がよく思った以上に良好な材料の発見があった。また、本研究にあたって文献資料と意見の交換のため中国人スタッフを2名日本へ、招聘した。そして講演会を開催し、本研究の必要性をアピールすることができた。