研究課題
昨年度に引き続き唐祖陵2基の踏査と唐陵7基の補足調査を実施した。陝西省内の前漢、北朝、随、唐の全皇帝陵の踏査を完遂した。踏査に際してはいずれも同じ方法を採り、陵を構成する要素についての現状を記録した。記録方法は、写真撮影、実測、観察に基づく所見記録の形を採った。詳細な測量は実施できなかったが、1/25000の地形図への記載をはかり空間把握につとめた。記録写真が膨大な量になったため、アルバイトを雇い整理作業をおこなった。整理と平行して分析を、研究者が行った。また、中国側分担者4名を招へいし「中国陵墓の考古学的研究」と題して研究会を開催した。これまでの、調査成果と、研究成果の検討を行った。報告書作成のための最終的な意見調整も行った。