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1997 年度 実績報告書

アメリカ大平原オガララ帯水層地域における灌漑化の進展と持続的環境利用

研究課題

研究課題/領域番号 09041060
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関横浜国立大学

研究代表者

矢ケ崎 典隆  横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (30166475)

研究分担者 田瀬 則雄  筑波大学, 地球科学系, 教授 (40133011)
菅野 峰明.  埼玉大学, 教養学部, 教授 (10114208)
斎藤 功.  筑波大学, 地球科学系, 教授 (90006586)
キーワードハイプレーンズ / オガララ帯水層 / センターピボット灌漑 / 地下水 / 持続的環境利用 / 食品加工
研究概要

アメリカ合衆国の大平原ハイプレーンズ地域は、1960年代以降、アメリカ最大の地下水資源であるオガララ帯水層からの揚水が活発化し、その結果、著しい地域変化が生じた。すなわち、センターピボット灌漑システムが普及して飼料作物が増産されると、肥育牧場が急速に増加して肥育業が発展し、大規模な食肉工場が集中するようになった。こうした経済活動は人口流入と人口構成の変化をもたらした。本研究は、地下水の揚水と利用、地下水汚染と地下水管理、灌漑農業、土地利用と農業経営、牛肥育業と食肉加工業、人口流入とエスニック集団、日本との経済的関係などについて現地調査に基づいて検討し、ハイプレーンズの地域生態を解明するとともに、持続的な環境利用の在り方を考察することを目的とする。本年度は研究第1年目であるので、基本的な資料の収集と所在の確認、研究者との交流を通じた情報収集を行った。このために、カンザス州立大学(マンハッタン)、カンザス大学(ローレンス)、カンザス州政府機関と州立歴史資料館(トピカ)、合衆国地質調査所(デンバー)を初めとする関係機関を訪問した。また、カンザス州南西部のガ-デンシティ地域において、灌漑農業、肥育業と食肉産業、都市構造、地下水管理などについて現地調査を実施した。さらに、広域なエクスカーション(カンザス州、ネブラスカ州、テキサス州、コロラド州)を実施して現地討議を行った。こうした作業を通じて、ハイブレーンズの地域的枠組みと地域の諸問題を把握することができた。次年度は、研究分担者の調査課題に応じて研究対象地域を設定し、本格的な調査を実施する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 矢ケ崎 典隆: "合衆国センサスに描かれた19世紀末の灌漑フロンティア" 横浜国立大学人文紀要第一類. 43. 37-52 (1997)

  • [文献書誌] 藤原 健蔵・編: "地球研究法(矢ケ崎典隆・アメリカ合衆国における地域研究法、第4章)" 朝倉書店, 233(65-79) (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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