研究分担者 |
田中 樹 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (10231408)
古川 久雄 京都大学, 大学院・アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (00026410)
高谷 好一 滋賀県立大学, 人間文化学部, 教授 (90027582)
三浦 励一 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (60229648)
月原 敏博 大阪市立大学, 文学部, 講師 (10254377)
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研究概要 |
応地は西アフリカにおける「サヘル型ミレット農耕様式」の提唱に向けて,その分布範囲を確定するための調査を行っていたが,これまで未調査であったマリ西部とモーリタニアには同農耕様式が存在しないことを明らかにした。また,南アジアではインド北部とパキスタン北部の計39か村を訪問し,ミレットとムギの農法調査を行い,両者の接触複合状況を明らかにした。 高谷は,南ヨーロッパの麦作・牧畜ならびにミレット農耕の接触域において,農業的土地利用の地域的差異を生み出した歴史的要因に関する調査を行った。 古川は,ウズベキスタンにおいて,さまざまなミレット中でムギ農耕との結合が特に強いキビを中心として,農法と生態的条件の関係を調査した。 田中は,ブルキナ・ファソにおける上記「サヘル型ミレット農耕様式」の分布域において,地形・地質および土壌条件と在来の土壌管理法との分布の対応関係を明らかにするとともに,脆弱な環境の維持保全に在来技術が果たす役割を検討した。 月原は,インド及びマリにおいて,在来農法と家畜飼養との共生関係について農村調査を行い,研究資料の収集を行った。また,エチオピアのILRI(国際家畜研究所)を短期訪問して,関係分野に関わる研究者との情報交換と文献資料収集を行った。 三浦は,マリおよびブルキナ・ファソのサヘル帯を中心に,ミレットの栽培法,除草法とその効率について観察記録を行い,除草法を条件づける作物栽培上の要因を抽出した。
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