研究課題/領域番号 |
09041067
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
北原 淳 名古屋大学, 経済学部, 教授 (30107916)
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研究分担者 |
山根 真理 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (20242894)
藤井 勝 神戸大学, 文学部, 助教授 (20165343)
山中 美由紀 龍谷大学, 社会学部, 助教授 (90158246)
小林 和美 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (90273804)
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キーワード | 韓国 / 農村社会 / 都市=農村関係 / 家族関係 / 就業構造 / 門中 / 祭祀構造 / 高齢者家族 |
研究概要 |
まず第1に、過去2年間の調査の総括のための研究会を2.3ケ月に1回の割合で行い、分担課題の研究報告をしあって、科研報告書にまとめる準備作業を行い、この過程で日本と比較して、都市との関係を断ち切らず、地域ネットワークをもつ村落構造の特殊性を明らかにした。 第2に、各自の調査データの集計整理作業を行い、その一部は、『韓国村落社会における基層構造と変化』に典型的だが、研究資料として簡易印刷に付し、広く公開した。その中で、兼業農家が少なく子弟のチブ継承観念が弱く、子弟の都市別居志向を親も勧めていること、親族関係を超える村内結合が意外と弱くルースなこと、等の特色が明らかになった。 第3に、上のことと関係して、家族調査では直系家族的世帯が少ない分、老齢夫婦・独居世帯の比率が高く、また夫婦関係では、家事分担に対して、日本の妻による一方的な感謝とちがい、韓国では夫婦双方が感謝しあう傾向が強い、等の興味ある事実が明らかとなった。
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