研究分担者 |
金山 紀久 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (00214445)
糸原 義人 山口大学, 農学部, 教授 (10168396)
今井 らい蔵 徳島文理大学, 家政学部, 教授 (30032072)
万 里 鳥取大学, 農学部, 外国人研究者
仙北谷 康 鳥取大学, 教育地域科学部, 助教授 (50243382)
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研究概要 |
本調査研究は情報伝達環境条件の高度・普及に対応して、インターネットによる生鮮食料品の国際貿易システムの策定を目指し、青果物取引に必要な品質評価に関する国際間統一基準の条件整備を行った。今年度も前年に引き続き品質評価に関する市場調査と共に、青果物の基準規格に関する国際的な基準作成のための現地実態調査を次の4班編成で行い、各関係学会で報告した。 1.第1班(欧州調査班):欧州の主要都市における青果物の流通の現状実態を調査した。とりわけ世界の市場と言われるフランスのランジス卸売市場について、荷姿を変えることなく効率よく流通させるシステムを調査し、さらに主要果物の酸度・糖度等を計測し,食味・商品特性を明らかにした。平成12年4月農業経済学会の個別報告にエントリー済みである。 2.第2班(中国調査班):中国の北京市,上海市及び西安市等の多くの都市における野菜果物の生産地調査と共に流通の現状と取引方式について詳細に調査した。この研究成果は研究発表欄の(2)、(3)に示すように関係学会に発表済みである。 3.第3班(北米調査班):米国,カナダの主要都市における青果物の生産・流通の現状を明らかにすると共にスイカに限定した流通と品質特性について調査分析した。その結果は研究発表欄の(5)のように学会誌に発表済みである。 4.第4班(豪州・韓国調査班):豪州のメルボルン,シドニーにおける青果物の流通の現状を実態調査すると共に,韓国ソウル可楽洞農産物総合卸売市場及び農協物流センターについて現地調査を行い,韓国特有の流通事情を調査すると共に品質特性を明らかにした。この結果は欧州の調査結果と対比させ,平成12年4月農業経済学会にエントリーし,個別報告の予定である。 更にこれらの現地調査班と並行して,わが国の卸売市場を対象にして,「写真による値決め実験」を試みている。この分析結果は研究発表欄の(1)に示すように発表済みである。
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