研究課題/領域番号 |
09041080
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研究機関 | 東京農業大学 |
研究代表者 |
藤本 彰三 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80147488)
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研究分担者 |
駒村 正治 東京農業大学, 地域環境科学部, 教授 (60078194)
松本 信二 東京農業大学, 応用生物科学部, 教授 (00109547)
松田 藤四郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (90078121)
板垣 啓四郎 東京農業大学, 国際食料情報学部, 助教授 (20130304)
清水 昴一 東京農業大学, 国際食料情報学部, 教授 (80109553)
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キーワード | 環境保全 / 生産効率 / 農家調査 / 農業経営 / 野菜栽培 / インドネシア / ファーミングシステム / 間作 |
研究概要 |
本研究は、インドネシア高地における生態系(エコ)と調和し経済的(エコ)に自立できる農業経営、すなわちエコエコ農業の確立方向と課題を探究することを目的としている。そのため、バリ州タバナン県の温帯野菜地帯(バトゥリティ群チャンディクニン村、標高1,200m〜2,050m)を主たる研究対象地に、また西部ジャワ州チパナス地域を比較研究サイトに選出し、異なる専門分野の研究者で共同研究を実施している。1997年度には、前者で195戸、後者で30戸の野菜農家を対象に詳細な質問票調査を実施し、農業経営と野菜栽培技術に関する詳細なデータを収集した。1998年度は、個別農家データのコンピュータ入力と単純集計作業と補足調査を行った。 本年度は、バリ島高地の調査地において調査農家の野菜栽培技術と経営に関する補足調査、土壌構造調査、野菜間作および緑肥導入の栽培試験を実施した。とくにEM菌を用いた野菜栽培が増加する兆しがあるので、その使用事例を中心に補足調査を実施した。これはルピア下落、輸入資材価格の高騰に対する農家の費用節減対策であるが、同時に化学合成農薬への依存を減少させる方向に展開している。EM菌の効果については、より詳細で科学的な分析が必要である。 国内では、個別農家データの分析を進め、成果を学内研究会で繰り返し報告・討論し、全体としての研究成果の調整に努めた。これら研究成果は英文報告書にとりまとめた。また、調査地の一般農家に対し研究成果を還元するため、ボカシ肥料の製造方法および野菜の主要病害虫対策に関するインドネシア語ポスター2部を作成し、配付した。さらに、東京農業大学プロジェクト研究のメンバーや現地共同研究者と合同研究成果を英文原稿にとりまとめ、出版助成の申請も行った。
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