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1997 年度 実績報告書

社会科学系研究者及び専門家の業績評価について

研究課題

研究課題/領域番号 09041081
研究機関早稲田大学

研究代表者

二神 恭一  早稲田大学, 商学部, 教授 (10063512)

研究分担者 HORST ALBACH  ベルリンフンボルト大学, 経済学部, 教授
藁谷 友紀  早稲田大学, 教育学部, 助教授 (20267462)
永井 裕久  専修大学, 経営学部, 助教授 (10266215)
佐野 陽子  東京国際大学, 商学部, 教授 (10051210)
中山 和久  早稲田大学, 法学部, 教授 (80063452)
キーワード社会科学系業績評価 / 人的資源管理 / 学校法・教育法改正 / EU共同プロジェクト / 人的評価 / プロジェクト評価 / 研究機関評価 / 研究資金の配分
研究概要

本年度は、ドイツ、フランス、EUを中心として、ヨーロッパにおける社会科学系業績評価の実情と制度についての調査を行った。大学、研究所、公的研究助成機関、政府機関における業績評価のシステムと業績評価の実際、外部機関(報道機関等)による社会科学系業績調査の実態、国公立・私立大学間の業績評価比較、東西ドイツ統一プロセスにおける業績評価プロセス等が、主たる調査対象であった。調査結果は以下のように要約できる。
1)業績評価は対象別に、研究者・専門家についての人的評価、プロジェクト評価、研究機関・組織の評価に分けることができる。また、時間の経過にしたがって、事前的、経過的、事後的評価に分けられる。調査実施国においては、それぞれに対応した社会科学系業績評価のシステムが確立されており、資金配分や採否、任免についての決定がなされている。
2)業績評価のために、チェックリストやインデックス・モデルが作成されている。インデックス間のウエイト付けは様々であり、各国の事情や研究分野の特殊性が考慮されている。
3)業績評価に関する学校法・教育法の改正問題、大学則改正についての論議、あるいはヨーロッパ統合の進展に伴う大規模共同プロジェクトの展開に見られるよう、既存の評価モデルやシステムの改善、一般化について、専門家による検討の必要性と重要性があらためて強調されている。ドイツ経営学会は、講義内容の評価を含めた業績評価方法についての検討プロジェクトを設けたが、専門家による検討作業の一例である。
4)人的業績評価について、一方では、フランスやEUにおいてその困難性が指摘されるとともに公的レベルにおける実施について否定的見解が示された。他方、雇用や昇進における人的評価システムは存在し、システムの一層の整備の必要性が示された。同時に、本プロジェクトがめざす、評価モデルへの人的資源管理論の適用について大きな関心が示された。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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