研究課題/領域番号 |
09041098
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
林 幹治 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (60011730)
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研究分担者 |
湯元 清文 九州大学, 理学部, 教授 (20125686)
北 和之 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (30221914)
岩上 直幹 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (30143374)
塩川 和夫 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (80226092)
西野 正徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70023679)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | グローバル観測 / データ収録 / 磁場観測 / オーロラ観測 / インターネット / カナダ / スバルバール / ロシア |
研究概要 |
当研究の準備過程として試験研究[極域擾乱データの長期収集を目的としたインターネット系収録システムの開発(平成7年-平成9年)]による開発研究が行なわれた。そこでは、現に運用しつつあるグローバル磁場観測網を対象として、インターネットの持つ新メディアとしての公共性、経済性、普遍性が持つ可能性に着目して、データ取得の安定化と省力化への寄与に関する検討と機器の試作を行った。そこでの検討結果と開発された機器を実際にグローバル磁場観測システムに適用・運用してその評価を行うことがこの研究の目的であった。目的としたグローバルデータ収録システムの到達点は、(1)アラスカ大学との協力して進めてきた、カナダ西部極域磁場観測地点よりの衛星または電話回線による実時間伝送計画は次年度以降の実現見通しとなった。インターネット接続の観測機器をアラスカのGakonaに設置することになった。(2)ビクトリア地域における、電話回線による磁場データの遠隔取得とインターネットへの自動配信を開始した。(3)ノルウェー・スバルバール地域2地点よりのオーロラ画像データのインターネットによる監視(転送)実験を行った(毎分1画面の転送でもスバルバール地域-本土間の回線容量不足による取りこぼしが時折発生する)。(3)人工ノイズの極めて少ないバイカル湖の小島にあるUzuri観測所に自動観測を設置し、インターネットの基幹環境がメールレベルのロシア型ネットワークとして位置付ける。<4>郵政省通信総合研究所のメンバーを研究分担者に迎え、エルズミュアー島北部の観測地点Eurekaの磁場観測データをインターネット経由で配信するため、カナダ大気環境局と気象用専用通信回線の利用に合意を得て、次年度より実現の運びとなった。-時代の潮流として-,グローバルネットワーク化には様々な解が生まれつつある。人,技術、予算の継続性のある研究が必要であり、次期計画の提案が急務である。
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