研究課題/領域番号 |
09041100
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研究種目 |
基盤研究(A)
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応募区分 | 一般 |
研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
丹羽 治樹 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (20135297)
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研究分担者 |
大場 信義 横須賀市, 自然博物館, 学芸員 (60100153)
近江谷 克裕 静岡大学, 教育学部, 助教授 (20223951)
平野 誉 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20238380)
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キーワード | ニュージーランド / 発光生物 / Lafia / ルシフェリン / ルシフェラーゼ / m-RNA / C-DNA / クローニング |
研究概要 |
昨年度に引き続き、平成11年11月にニュージーランド、ハミルトン市近郊のヌグツニ渓流にてニュージーランド固有の発光生物Latia neritoidesを採集した。生物試料は現地研究機関の協力を得てただちに液体チッソで凍結し、ドライアイス詰めにして日本に持ち帰り、ルシフェラーゼの抽出実験に供した。また一部は生きたままで持ち帰り、m-RNAの抽出実験に供するとともに、多摩動物園の協力を得て飼育・産卵・孵化を試みたが、生息環境と同一の生育条件でないためか長期飼育には成功していない。凍結生物試料を用いてルシフェラーゼの単離・精製を検討した結果、純粋のルシフェラーゼを大量に得る方法を確立した。ついでゲル濾過・電気泳動・質量分析を用いてルシフェラーゼの構造解析を進めた結果、LadaのルシフェラーゼはN-結合型の糖蛋白質であること、分子量は約31500であること、天然のルシフェラーゼは4〜6量体を形成していることを見出した。またルシフェリンアナログを化学合成して発光機構を追求したところ、従来言われていたこととはまったく異なる複数の新知見を得た。一方生きた資料からm-RNAを抽出してc-DNAライブラリーを作成した。現在このc-DNAライブリーを用いてルシフェラーゼc-DNAのクローニングを行っている。
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