研究課題/領域番号 |
09041102
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
武田 喬男 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (60022604)
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研究分担者 |
藤吉 康志 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40142749)
池淵 周一 京都大学, 防災研究所, 教授 (20026181)
虫明 功臣 東京大学, 生産技術研究所, 教授 (50011060)
坪木 和久 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 助教授 (90222140)
中村 健治 名古屋大学, 大気水圏科学研究所, 教授 (20262917)
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キーワード | 中国淮河流域豪雨 / 梅雨前線 / ドップラーレーダ観測 / 大気陸面システム / メソスケール水循環 / 広域降水量 / 流域水収支 / 熱帯降雨 |
研究概要 |
本年度実施した主要な研究内容は以下の通りである。 ・タイのチャオプラヤ河流域、マレーシアのサラワクにおいて、4月〜6月、8月〜10月の雨期に、熱帯雨林、森林、水田、灌木地などにおける大気境界層観測装置による陸面熱・水フラックスの観測、土壌水分の観測、流域とその周辺域における既設観測点のゾンデ強化観測、レーダ、雨量計による流域降水分布の集中観測を行い、この流域の水循環特性を調べた。 ・中国の淮河流域において、6月〜7月の梅雨期に、森林、畑地、裸地、などにおける大気境界層観測装置による陸面熱・水フラックスの観測、土壌水分の観測、流域とその周辺域における既設観測点のゾンデ強化観測、既設のレーダ、日本から持ち込んだドップラーレーダ、雨量計による流域の3次元降雨分布の特別集中観測を実施した。日本から輸送した名大のドップラーレーダは上海の西約500kmの安徽省寿県と鳳台に、北大のレーダは淮南に設置され、3台のドップラーレーダによる同時観測が行われた。観測期間中、梅雨前線がドップラー観測領域を通過し、多量の降水が洪水をもたらした。また、高気圧下で日変化する対流雲系の降水が観測された。 ・それぞれの流域における特別観測データを用いて、水文モデル、気象・水文結合モデルの検証を行うとともに、特別観測で得られたデータを用いて4次元データ同化解析を行い、大気・陸面のデータセットを作成した。 ・特別観測のデータを用いて、陸面の熱・水フラックスを評価し、それらのモデル化を行った。
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