研究分担者 |
西 憲敬 京都大学, 理学研究科, 助手 (00222183)
山中 大学 神戸大学, 自然科学研究科, 教授 (30183982)
橋口 浩之 京都大学, 超高層電波研究センター, 助手 (90293943)
荻野 慎也 京都大学, 超高層電波研究センター, 学振PD
渡辺 明 福島大学, 教育学部, 教授 (70114006)
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研究概要 |
本研究の目的は,スマトラ・ジャワ・カリマンタンの3島とこれに囲まれたジャワ海領域を対象とし、境界層レーダー(3次元風速・乱流強度・降水粒子生物エコーを観測)および気球(オゾン・気象量)・地上測器(気象量・組成)を用いた移動あるいはネットワーク観測を実施して,地球環境変動の鍵を握る対流雲団(クラウドクラスター)・超雲団(スーパークラスター)の組織化ならびにこれに伴う熱帯地(海)表面〜自由大気間の物質・エネルギー輸送を解明することである. 平成10年7月に国内に設置していた境界層レーダーをスマトラ島ブキティンギ市に移転・投入して,ジャワ島西部のジャカルタ市郊外スルポン地区で1992年11月以来運用している境界層レーダーとともに,2地点における下層大気風速の観測を開始し、以来連続観測を継続している。さらにブキティンギの境界層レーダー観測地点において,地上気象・オゾンゾンデ・レーウィンゾンデ同時キャンペーン観測などを実施し、脊梁山脈に影響されたブキティンギの雲活動や風速変動の特徴が明らかになりつつある。また、境界層レーダー観測データから雨雲の形態を推定する手法を開発し,雨雲の乾季・雨季における相違や,地域による相違などが明らかとなった。 これまでの研究の発展として,平成12年度はブキティンギに赤道大気レーダー(Equatorial Atmosphere Radar略してEAR)の設置が予定されている。
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