研究分担者 |
糸田 千鶴 大阪短期大学, 経営情報学部, 常勤講師 (80246800)
井口 博夫 姫路工業大学, 環境人間学部, 教授 (40112073)
劉 育燕 中国地質大学, 地質科学学院, 教授
松田 高明 姫路工業大学, 理学部, 教授 (50145827)
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研究概要 |
今年度の調査地域は変形がおこったと推定される地域であるインド大陸の東北に位置する中国の四川省・雲南省と、インドから十分はなれて変形を被らなかったと推定される北中国地塊の内蒙古自治区の海拉爾周辺の二つを設定した。 1998年の夏に中国北部で未曾有の洪水がおこり,内蒙古自治区の海拉爾周辺の大興安嶺山脈へは調査にはいることができない旨の知らせが中国側の研究者からはいり,調査旅行は中止することとなった。そこで急遽ロシア共和国の沿海州のシホテアリン山地を変形のない地域の代表とし,ロシア共和国の研究者と連絡をおこない,調査旅行を実現させた。乙藤洋一郎,吉岡晋也の両名が参加し,9月30日〜10月18日のあいだシホテアリン山地(エジンカ)に赴き,シホテアリン北部に分布するキシングループのなかの溶結凝灰岩を,アホベ周辺で古地磁気学と年代学の目的で3箇所計32個採取し,ザミン周辺で古地磁気学と年代学の目的で3箇所計34個採取した。 中国の四川省・雲南省の調査には劉育燕,横山昌彦、佐藤謙、吉岡晋也が参加した。12月5日〜26日のあいだ,四川省南西部にて後期ジュラ紀の赤色砂岩の試料を西昌周辺の官溝層から10個所で87個の試料を,雲南省南西部にて白亜紀の赤色砂岩を思茅・普周辺の曼崗層から24個所で216個、景星層から7個所で63個の試料を採取した。
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