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1997 年度 実績報告書

パンアフリカン変動とゴンドワナ形成

研究課題

研究課題/領域番号 09041116
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関国立極地研究所

研究代表者

白石 和行  国立極地研究所, 研究系, 教授 (90132711)

研究分担者 土屋 範芳  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40207410)
小山内 康人  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80183771)
本吉 洋一  国立極地研究所, 研究系, 助教授 (90211606)
有馬 眞  横浜国立大学, 教育学部, 教授 (10184293)
廣井 義邦  千葉大学, 理学部, 教授 (40019427)
キーワードゴンドワナ / パン・アフリカン / 造山運動 / 島孤 / 大陸地殻 / 東南極 / ナタール帯 / 変成作用
研究概要

本研究は3年計画で、初年度は、平成9年8月と10年3月の2回にわたって、南アフリカ東南部のダ-バン市を中心として、原生代ナタール帯の地質調査を行うとともに、8月の調査では、南アフリカの先カンブリア時代の地質体を広く理解するため、太古代初期ババ-トン緑色岩帯、太古代末期のリンポポ帯南部での調査や、マントル物質捕獲岩を採集するためにキンバレー地域の調査もあわせておこなった。さらに、調査中にナタール大学において、南ア研究者とともに小シンポジウムを開催し、研究内容や方法についての理解を深めた。また、南極大陸との比較のために、研究協力者のひとりが、第39次南極地域観測隊夏隊に同行して、東南極ナピア岩体において地質調査及び試料採集を実施した。
現在、個々の地域グループで解析が進行中であるが、以下に現時点までに得られた研究成果を羅列する。
1.ババ-トン地域の北西部のジェームズタウン帯から得た緑色岩のXRF化学分析の結果、従来野外でガブロとされていた岩石は、蛇紋岩化した超塩基性岩であることが明らかになったため、この地域の層序の見直しが必要となった。
2.太古代カ-プファールクラトンに隣接する北部ナタール帯Tugela terraneを横切る4本のルートに沿って詳細なマッピングを行った。この地域は、中性一塩基性の変成岩が主体をなし、泥質変成岩の産出は稀である。太古代TTGや海洋性島孤に産出するト-ナライトに類似しており、原生代末期の沈み込み帯のテクトニクスと比較することができる。
3.ナタール帯ではパン・アフリカン期には北東-南西の剪断帯が生じたのみで、変成作用を伴う熱的影響は認めることができない。このことは、東南極の北部ハイムフロントフィエラ地域と対比できる。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2012-11-09  

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