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1998 年度 実績報告書

パンアフリカン変動とゴンドワナ形成

研究課題

研究課題/領域番号 09041116
研究機関国立極地研究所

研究代表者

白石 和行  国立極地研究所, 研究系, 教授 (90132711)

研究分担者 土屋 範芳  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40207410)
小山内 康人  岡山大学, 教育学部, 助教授 (80183771)
加々美 寛雄  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (20108179)
有馬 眞  横浜国立大学, 人間教育学部, 教授 (10184293)
廣井 義邦  千葉大学, 理学部, 教授 (40019427)
キーワードゴンドワナ / パン・アフリカン / 道山運動 / 島弧 / 大陸地殻 / 東南極 / ナタール帯 / 変成作用
研究概要

ゴンドワナ超大陸の形成は、東西ふたつのゴンドワ大陸の衝突合体によるとする説が有力であるが、その時期については、約10億年前から5億年前の間で諸説があり、多くの未解決の問題がある。南アフリカ東部は、南極大陸ともに東ゴンドワナ大陸を形成していた大陸片で、原生代後期の大陸形成テクトニクスを解明する上で重要な地域である。今回の調査研究では昨年に引き続き、1)南アフリカ東部のナタール構造帯について調査を行うとともに、2)北東方のジンバブエ〜モザンビーク国境付近、3)ナタール帯の西方延長としての原生代ナマクアランド帯、および4)前年度調査した太古代バーバートン帯との比較検討のために太古代マーチソン帯の調査を実施し、採集した岩石試料の地球化学的特徴から変成源岩の推定と、形成テクトニクスを検討した。以下には各地の要点のみ記す.
1)北方から構造境界でカプバールクラトンと接するツゲラ帯ナップ群を主として研究した.ここに貫入するトーナル岩体は南部フォッサマグナに分布する丹沢トーナル岩体に類似した海洋性島弧起源であり、貫入母岩である角閃岩は伊豆弧に分布する低-Kソレアイトに類似し、また、局所的に分布する砂泥質質片麻岩類は、島弧付加体積岩起源と結論された。一方、南方のナップを構成する角閃岩類の化学的特徴は、海洋島玄武岩起源と類似している。以上から、ツゲラ帯は島弧や海洋島などの海洋性テレーンが次々と衝突付加して形成された一次大陸地殻であると結論された。2)カープファール/ジンバブエクラトン東縁からモザンビーク帯にかけて分布する中〜後期原生代層と基盤岩となる太古代カコウ岩質片麻岩を調査した.3)多様な花崗岩類と高度変成岩類の研究からは,原生代の造山帯が既存の地質帯に対してどのような関係で発達したのかを解明する手掛かりが得られそうである.4)マーチソン帯では黒鉱鉱床に類似した鉱床が発達しており,太古代の大陸地殻形成過程に島弧的な環境があったことを示唆している.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Arima,M.: "Experimental study of growth and resorption of diamond in kimberlitic melts at high pressures and temperatures" Extended Abstract, 7th International Kimberlite Conference, Cape Town. 32-34 (1998)

  • [文献書誌] Yamashita,H., Arima,M., and Ohtani,E.: "Melting experiments of kimberlites compositions up to 9 GPa:Determination of melt compositions using aggregates of diamond grains" Extended Abstract, 7th International Kimberlite Conference, Cape Town. 977-979 (1998)

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2012-11-09  

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