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1997 年度 実績報告書

メキシコ市の軟弱地盤での強震動特性と地震都市災害の統一的解釈及び他地域への応用

研究課題

研究課題/領域番号 09041127
研究機関東京都立大学

研究代表者

望月 利男  東京都立大学, 都市研究所, 教授 (80087270)

研究分担者 ORDAZ Mario  メキシコ国立防災センター, 主任研究員
QUAAS Robert  メキシコ国立防災センター, 主任研究員
飯田 昌弘  東京大学, 地震研究所, 助手 (50159563)
谷口 仁士  国際連合地域開発センター, 研究員 (20121361)
キーワードメキシコ市 / 軟弱地盤 / 長周期強震動 / 波動場 / 3次元非線形建物応答 / 構造物-地盤系 / 地震危険度評価システム
研究概要

1985年の大地震で、メキシコ市の軟弱地盤において多大の構造物被害をもたらした、大振幅で継続時間の長い長周期強震動の生成原因を解明する。メキシコ市の軟弱地盤における強震動を適切に評価した上で、そこでの構造物の応答解析を実施する。それらに基づき、メキシコ市の地震危険度を合理的に評価し、都市防災対策の改善点をまとめる。
そのために、以下の3分野における研究テーマを実施した。
1.強震動関係では、メキシコ市の軟弱地盤における、3次元小アレイで得られた強震記録のさまざまな解析を実施し、波動の性質を解明した。そのアレイ観測点における地盤データと盆地構造のデータから、理論的に波動場を評価した。また、強震記録の実体波部分と表面波部分の理論的な分離を試みた。さらに、軟弱地盤の非線形挙動と沈下を考慮した、波動伝播の数値計算を試みた。他方、太平洋岸からメキシコ市に至る長い伝播経路に沿って、強震記録と観測した微動記録の基本解析を実施した。
2.構造物関係では、メキシコ市の軟弱地盤において、強震動特性を考慮した、3次元非線形の構造物-地盤系の応答解析法を開発した。その方法を使って、1985年の地震と良く似た仮想ゲレロ地震に対する、低層から高層までのビルの応答解析を実施した。1985年の地震で、なぜ中層ビルに被害が集中したのかを説明した。
3.都市防災関係では、すでに構築されているメキシコ市の地震危険度評価システムを基に、メキシコ市の強震動特性や構造物の応答を考慮した改良システムの開発を開始した。また、メキシコ市の地震による経済被害予測に着手した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 飯田 昌弘・ORDAZ Mario・谷口 仁士 他: "Interpretation of wave field inside the Mexico Valley based upon the borehole data." 第11回世界地震工学会議. (1996)

  • [文献書誌] 飯田 昌弘: "仮想ゲレロ地震による、メキシコ市の超軟弱地盤での3次元構造物-地盤系の非線形解析" 第24回土木学会地震工学研究発表会. 561-564 (1997)

  • [文献書誌] 飯田 昌弘・谷口 仁士 他: "Strong-motion observation demonstration of the long-path effects from the Pacific Ocean to Mexico City" Natural Disaster Science.

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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