研究課題/領域番号 |
09041134
|
研究種目 |
国際学術研究
|
応募区分 | 学術調査 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
増田 道夫 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (20091499)
|
研究分担者 |
PHANG Siew M マラヤ大学, 高等研究院, 助教授
鯵坂 哲朗 京都大学, 大学院・農学研究科, 助手 (40144349)
川口 栄男 九州大学, 農学部, 助教授 (50195054)
小亀 一弘 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80215219)
堀口 健雄 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (20212201)
|
キーワード | マレーシア / 海藻 / 系統分類学 / 含ハロゲン化合物 / 紅藻 / ソゾ属 / 褐藻 / ホンダワラ属 |
研究概要 |
1.今までオーストラリア東部海域からのみ報告されていた紅藻フジマツモ科ソゾ属のLaurencia similisを事前調査でマレーシア海域から得て、Laurencia papillosaとの比較によって本種の特徴を明らかにし、論文として発表した。本種の含ハロゲン化合物組成も明らかにされつつある。 2.マレーシアに生育するLaurencia obtusaの一変種を事前調査で得て、形態学的知見並びに含ハロゲン化合物組成の特徴から、その分類学的位置をLaurencia snackeyiとして確定し、論文にまとめた。本種の知見によって、日本の琉球列島に生育する未確定種の正体が明らかにされ、リュウキュウソゾ(L. snackeyi)として公表する予定である。 3.Laurencia pavipapilltaの標本を事前調査で得て、特徴を明らかにし、論文として公表した。そのほか、未同定のソゾ属種を得ている。 4.紅藻シマテングサ科・テングサ科・ムカデノリ科・イバラノリ科及びフジマツモ科ヤナギノリ連、褐藻アミジグサ科とイソガワラ科では興味ある種を採集し、形態学的観察・分子系統学的解析が進行している。 5.褐藻ホンダワラ属Sargassumでは未記載と思われる4種を採集し、形態学的特徴の把握を行っている。マラッカ海峡のポートディクソン産Sargassumoligocystumでは、同じマレーシアのサバ州、フィリピン及び日本産の個体群とは異なって雌雄の生殖器官が同巣(最も原始的な様式)であることが明らかになった。
|