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1997 年度 実績報告書

南黄海における汚濁物質の輸送過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041152
研究機関東京水産大学

研究代表者

竹内 正一  東京水産大学, 水産学部, 教授 (00017047)

研究分担者 林 海  中国大気科学研究所, 教授
傅 克き  中国国家海洋局, 第一海洋研究所, 教授
橋本 神哉  東京水産大学, 水産学部, 助手 (10228413)
山口 征矢  東京水産大学, 水産学部, 教授 (70114220)
佐藤 博雄  東京水産大学, 水産学部, 助教授 (60114914)
キーワード汚濁物質 / クロロフィルム / ハロカーボン / 南黄海
研究概要

南黄海から東シナ海の中国沿岸域では工業化・都市化に伴って排出される汚濁物質の負荷が急激に増加している。北緯29〜30°、東経126.45〜130.00°の海域において、東京水産大學の研究練習船"神鷹丸"を用いて各汚濁物質の測定および海色リモートセンシングのための基礎的データを得た。
1).定点における海洋環境の基礎データの収集
a)オクトパスによる水温、塩分、蛍光強度、濁度、溶存酸素の観測
b)透明度(セッキー板による)
c)採水(クロロフィルa濃度、懸濁物質量、懸濁粒子、植物プランクトンの吸収係数、基礎生産力など)
d)海中可視光の放射特性-直上、直下および各層の下方向分光放射照度と上方向放射輝度の測定
2).表面要素モニター(航行中の表層水の水温、塩分、蛍光強度の測定)
3).海水中のやハロカーボンの測定
4).リモートセンシングデータからの南黄海の懸濁物質量およびクロロフィルa量の推定
以上の調査研究を行った。
本調査から、海水中のクロロフィルa濃度および濁度は明らかに大陸棚では高い傾向が認められ、1995年のデータと照らし合わせると、長江からの汚濁負荷が大きいことが推察された。さらに、1997年のハロカーボンの測定結果から大陸棚に近いほどブロモホルム、ブロモクロロメタンの濃度が増加していた。これは当海域の植物プランクトンによる富栄養化に起因していることが考えられた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fu Kecun, H.Satoh, T.Takeuchi: "Estimation of chlorophyll a concentrations and suspended matter contents in the southern Yellow Sea based on spectral reflectance data" La mar. (発表予定).

  • [文献書誌] H.Satoh, K.Kusaka, Y.Yamaguchi, M.kishino, Fu Kecun: "Chorolyll a and turbidity distribution on the continental shelf zone in the south Yellow Sea and the east China Sea" 2nd Inte.Nat.Conf.on Mar.Pollution and Ecotox.(発表予定).

  • [文献書誌] K.Kusaka, H.Satoh, S.Takeuchi and Fu Kecun: "Correlation between phytoplankton pigments concentrations and near-surface upwelling in the southern Yellow Sea" La mer. (発表予定).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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