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1997 年度 研究成果報告書概要

ラオスにおける動物資源の遺伝学的調査

研究課題

研究課題/領域番号 09041154
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究分野 生物資源科学
研究機関名古屋大学

研究代表者

並河 鷹夫  名古屋大学, 農学部, 教授 (70111838)

研究分担者 黒澤 弥悦  岩手県, 前沢町立牛の博物館, 研究員
山縣 高宏  名古屋大学, 農学部, 助手 (50242847)
西堀 正英  広島大学, 生物生産学部, 助手 (80237718)
万年 英之  神戸大学, 農学部, 助教授 (20263395)
山本 義雄  広島大学, 生物生産学部, 教授 (10032103)
研究期間 (年度) 1997
キーワードラオス / 動物資源 / 遺伝資源保存 / 在来牛 / 在来豚 / 血液型 / 赤色野鶏 / 野生原種
研究概要

(1)ラオスにおいて平成9年12月8日から翌年1月8日まで在来家畜と近縁野生種の遺伝学的形態学的現地調査を実施した。主要目的は、ラオス動物資源の遺伝的変異性と分化を明らかにし、ラオス動物資源の評価・保存に資することであり、遺伝的変異の検索に極めて有効である血液試料をはじめとする組織試料の採取、体尺測定、および外部より観察できる遺伝形質の記載に重点をおいて本調査研究を実施した。調査地域はラオスの南部、中部、北部からの4県、すなわちビエンチャン(ビエンチャン市を含む)、シャンカン、ボリカムサイ、チャンパサクを選定した。これらの県より以下の実験・分析・試料を得た。
(2)血液、被毛、遺骨などの組織試料は、4地域(県)合計で、在来牛:138個体、在来水牛:55個体、在来豚:78個体、野猪:3個体、、在来山羊:50個体、マウス:13個体、ラット:15個体、在来鶏:112個体、同卵(卵白試料):49個、野鶏:8個体、在来アヒル:56個体を採取することができた。これらの試料はタンパク/酵素の電気泳動法により遺伝的変異の分析に供され、比較検討できるデータとして整理・解析を進めている。一方、これら全ての試料からDNAの抽出を行い、さらに詳細な遺伝情報を得るための試料として保管している。DNA試料を用いた実験分析の完了には未だ数年を要する。
(3)在来型の牛、水牛、山羊、豚については体尺測定を最大10部位について行い、他のアジア地域の在来家畜との比較分析をすべくデータの整理・解析中である。
(4)家畜の飼養形態について、特に豚の管理について調査した。ラオスのモン族は放し飼い状態の豚の行動を制限するため「カ-」と呼ばれる首カセにより、耕作地の柵の中に侵入できないように、また子連れの雌豚の行動範囲を制限する方法を用いている。今後、家畜行動と管理の研究に重要な対象となる。

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公開日: 1999-03-16  

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