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1997 年度 実績報告書

デ-デルラインが日本で収集した海産動物標本の調査

研究課題

研究課題/領域番号 09041155
研究機関名古屋大学

研究代表者

西川 輝昭  名古屋大学, 大学院・人間情報学研究科, 教授 (50126885)

研究分担者 並河 洋  国立科学博物館, 筑波研究資料センター, 研究官 (40249909)
駒井 智幸  千葉県立中央博物館, 主任技師 (20260242)
益田 芳樹  川崎医科大学, 医学部, 講師 (40069076)
尼岡 邦夫  北海道大学, 水産学部, 教授 (50002085)
キーワード海産動物 / 分類学 / デ-デルライン / タイプ標本 / おやとい外国人教師 / ストラスブール動物学博物館 / 日本の生物相
研究概要

フランスのストラスブール動物学博物館に保管されているデ-デルライン・コレクションの包括的調査を初めて行い、本年度の調査では以下のことが判明した。
1.このコレクションには、海産動物の各群がかなり網羅されているだけでなく、陸産の両生・は虫頼や菌類も含まれている。当時の生物相を復元する資料として使用できる可能性を秘めている貴重なものである。
2.海産動物標本の内訳は、以下のとおり。なお、点数の後の(*)印は、そこにタイプ標本が含まれていることを示す。海綿動物門では、石灰海綿類20点、六放海綿類44点(*)、普通海綿類330点(*)、刺胞動物門では、ヒドロ虫類5点、六放サンゴ類20点(*)、八放サンゴ類16点、軟体動物門では、頭足類58点(*)、その他200点、環形動物門・多毛類2点、そして星口動物門1点である。さらに、節足動物門では、等脚類6点、端脚類1点、十脚類600点(*)、苔虫動物門は200点(*)、棘皮動物門では、ウミユリ類2点、ヒトデ類5点、クモヒトデ類3点、ウニ類5点、ナマコ類1点、脊索動物門では魚類240点(*)、両生類14点、は虫煩5点である。なお、昆虫類、腕足動物、鳥類、哺乳類は、時間的制約などにより十分な調査ができなかった。タイプ標本の分類学的研究はすでに一部の動物群で進行中である。
3.現地で得た情報を手がかりに、苔虫動物、棘皮動物、および魚類のタイプその他の標本の一部がストラスブール動物学博物館から流出していることが確忍された。流出先は、ミュンヘン国立自然史標本館、ベルリンのフンボルト大自然史博物館およびウィーン自然史博物館である。これらには上記以外の動物群も流出している可能性がある。したがって、10年度にはストラスブール動物学博物館だけでなく、上記3研究施設などにも出向き、コレクションの全容の完全把握をめざす。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 西川 輝昭: "デ-デルライン・コレクションをたずねて" 遺伝. 52・4. 78-82 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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