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1998 年度 実績報告書

魚竜進化の初期における適応放散の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041168
研究機関国立科学博物館

研究代表者

真鍋 真  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (90271494)

研究分担者 DONALD Brink  ロイヤルティレル古生物学博物館, 室長
ELIZABETH Ni  ロイヤルティレル古生物学博物館, 室長
藻谷 亮介  カリフォルニア大学, バークレー校, PD研究員
重田 康成  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (30270408)
加瀬 友喜  国立科学博物館, 地学研究部, 室長 (20124183)
キーワード魚竜 / 適応放散 / 海生適応 / パンサラッサ海 / 三畳紀
研究概要

平成10年度は,カナダ,ブリティッシュコロンビア州北東部に分布する三畳紀後期のパードネ層の2地点を,7月から8月中旬に.かけて調査した.日本から真鍋,箕浦,佐藤,カナダからNicholls,Brinkmann,米国から藻谷が参加した.平成9年度の調査で,同地域のシカニーチーフリバーの河岸で,大型の魚竜の脊椎骨や肋骨が連続して産出していることを確認したため,平成10年度に重点的な発掘調査を行った.発掘現場が遠隔地であり,車両でのアクセスが不可能なため,機材の搬入搬出,標本の搬出にはヘリコプターをチャーターして行った.発掘の結果,一連の脊椎骨の前端に頭骨の後頭部を発見した.後頭部は幅が約1メートル,前方に約1メートル掘り進んだが眼窩に達しなかった.骨は前方にまだ続いていることから,頭骨は埋め戻して現場に残し,平成11年度にさらに発掘を続ける予定である.頭骨の長さは少なく見積もっても3,5メートル,全長は約22メートルに達すると推定され,これまでに米・ネバダ州などで発見されている世界最大級の魚竜Shonisaurusよりも約30%大きな世界最大級の魚竜である.頭骨が1個体分ほぼ関節した状態で発見されたのは,大型魚竜でははじめてのことである.比較標本の研究のため,平成10年11月に,Nichollsと藻谷を中国に派遣した.

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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