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1997 年度 実績報告書

開発途上国におけるビルハルツ住血吸虫症の医生態学:長期防圧対策により生じる変化

研究課題

研究課題/領域番号 09041187
研究種目

国際学術研究

応募区分学術調査
研究機関長崎大学

研究代表者

青木 克己  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (90039925)

研究分担者 勝又 達哉  長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (10284712)
C.G.N. Masci  英国ケンブリッジ大学, 教授
門司 和彦  長崎大学, 医学部, 助教授 (80166321)
嶋田 雅曉  長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (70124831)
キーワードビルハルツ住血吸虫症 / 集団治療 / KAP / 衛生教育 / 効果判定 / 超音波画像診断 / 膀胱癌 / 細胞診
研究概要

我々は長年ケニアでビルハルツ住血吸虫症の疫学と対策法の研究を続けてきた。本研究はこれまでの研究の成果をさらに進展させるために計画された。主に下記する2つの研究課題を進展させることを目的としている。本年度にケニア沿岸州クワレ地区で行った調査と一部ではあるがその結果を述べる。
1.集団治療と衛生教育の住血吸虫症対策法としての有用性の効果判定:
1998年1〜2月に住民の血尿・虫卵検査、膀胱超音波検査、病気に対する認識と行動調査(KAP調査)を行った。まだ最終結果はえられてないが、調査結果は集団治療で再感染予防を行うことはできないが疾病管理を行うことは出来ること、衛生教育で住民に知識を与えることは容易であるが、住民に疾病対策行動をとらせることは難しいことを示している。
2.これまで無視されてきた病害(hidden morbidity)調査
我々は長年行ったケニアでの調査経験から、ビルハルツ住血吸虫感染は、これまで報告されている病害(血尿、膀胱病変)のほかにも患者に多くの負荷を与えていると考え、これまで観察がまったくなされてない下記するhidden morbidityの観察を行うことにした。
2月末までケニアで調査を続けたので研究結果がまとめられてないので、概要のみ述べる。
a.自覚症状調査
排尿困難、頻尿など種々の耐え難い症状を定量的に観察するための問診を行った。子供で自覚症の苦痛を訴える率が高い。
b.細胞診による膀胱癌の調査
20才以上の感染者の尿の細胞診用標本を600作成した。日本に持ち返り染色し検鏡する。
c.尿路系以外の病変
肝・脾の病変を超音波で検査した。現在解析中である。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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