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1997 年度 研究成果報告書概要

先天性シャーガス病疫学、病因、病態に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041191
研究種目

国際学術研究

配分区分補助金
応募区分学術調査
研究分野 寄生虫学(含医用動物学)
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

竹内 勤  慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00051847)

研究分担者 野崎 智義  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (60198588)
小林 正規  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (70112688)
三浦 左千夫  慶應義塾大学, 医学部, 助手 (30051858)
神谷 利明  クリスチャン大学, 医学部, 教授
濱野 真二郎  九州大学, 医学部, 助手 (70294915)
研究期間 (年度) 1997
キーワードTrypanosoma cruzi(T.cruzi) / Triatoma / Triatoma infestans / T.sordida / T.braziliensis / Vector contorol / シャーガス病 / 先天性シャーガス病
研究概要

申請者らは、妊婦のT.cruziに対する抗体陽性率が2〜25%にも及ぶと言われるボリビアサンタクルズ地区。かつてシャーガス病の流行地であったにも拘わらず、先天性シャーガス病の報告の無いブラジル東北部(サンライムンド、マカパラナ、ブレジョ各市)においてT.cruziに対する抗体陽性率を知り、このように地域によって異なる病態を示す先天性シャーガス病の詳細を検討するため、以上の2地域を対象に、本年度は先天性感染シャーガス病研究の為のパイロット地区の選定を中心に免疫血清診断、及び、媒介昆虫の生息状況と感染率などについて調査を行った。一部は現地研究協力者の機関において実施した。
1)ボリビアサンタクルズ近郊アバポ地区住民のT.cruziに対する抗体調査、T.cruzi抗体検査はIFA.HAI,ELISA法を用いて行い、更に急性期症例の検索のためMicrohematocrit法にて虫血症についての検討を行なったが虫血症は見られなかったがT.cruzi抗体保有率については、(60〜79%)と高かった。また協力機関のひとつである市立産科病院において滞在期間中に先天性感染を疑う症例に遭遇しなかったのは残念であった。しかし各訪問先では家屋内、及び隣接の鶏舎などから多数のサシガメを捕獲することが出来、現在そのサシガメからT.cruziを分離培養中である。Triatomaの種についても検討中であるが、Triatoma infestans,T.sordidaが多いことが解った。
2)ブラジル東北部では先天性シャーガス病の報告が無く1988〜89年ごろにサシガメに対するvector contorolが行なわれたと同時に住民に対する衛生教育の効果が有ったのか明らかではないが、サシガメの生息環境は少なくとも家屋内には見つけることが困難で有った。しかし、夜間になるとどこからともなく飛来すると訴えた住民がおり、彼らによって持ちこまれたTriatoma braziliensisは病原虫T.cruziに感染していた。住民のT.cruziに対する抗体保有率は(2〜45%)と地域格差が見られた。

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公開日: 2001-10-23  

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