研究課題/領域番号 |
09041194
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研究種目 |
国際学術研究
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 学術調査 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
中西 勤 摂南大学, 薬学部, 教授 (10028855)
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研究分担者 |
邑田 仁 東京都立大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90134452)
田中 稔幸 岐阜県保健環境研究所, 研究員 (60137065)
飯沼 宗和 岐阜県保健環境研究所, 所長 (70082998)
稲富 由香 摂南大学, 薬学部, 研究員 (00258089)
邑田 裕子 摂南大学, 薬学部, 助手 (20167620)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 北米西部産植物 / メキシコ産植物 / グアテマラ産植物 / ホンジュラス産植物 / 抗HIV作用 / 抗ガン作用 / ブドウ科 / コショウ科 |
研究概要 |
1 招へい;平成10年7月に南オレゴン大学のLang教授を招へいし、平成9年度に採集した植物資料の同定を行った。HIV細胞増殖抑制作用、KB cellを用いた抗ガン活性スクリーニングなどの結果について検討し、10年度の採集予定植物リストを決定した。 2 現地調査;平成9年7〜8月、アメリカ合衆国太平洋岸、グアテマラ、ホンジュラスにて、平成10年7〜8月、メキシコ、グアテマラ、ホンジュラスにて現地調査を行った。2年間で、成分抽出用植物176種、同定用植物標本800点、市場調査を行い入手した市場品30品を入手した。 3 成分の抽出と生物学的検定;入手した資科については、摂南大学薬学部、岐阜薬科大学、岐阜県保健環境研究所で、植物体を各部位別に分け、アセトン、メタノール、70%メタノール、水などの各種溶媒で抽出し、800検体のエキスを得た。調製したエキスを用い、HIV細胞増殖抑制作用、抗ガン作用、各種抗菌作用、脂肪細胞への分化誘導阻害作用などについて、生物検定を行っている。HIV細胞増殖抑制作用は、アカバナ科、ミソハギ科、アカザ科、ナス科、キク科、ノボタン科、カキノキ科、シソ科、アオイ科、Monimiaceaeなどの植物に認められた。そのうちの一部については論文発表を行った。KBcellを用いた抗ガン・スクリーニングではバンレイシ科、ヒノキ科、トウダイグサ科、シソ科、コショウ料、ハナシノブ科、ヒメハギ科、アカネ科、センダン科、キク科、マメ科、アオイ科、カンラン科などの植物に強い活性が認められた。また、脂肪細胞への分化誘導阻害作用試験ではヒノキ科、ナス科、ミソハギ科、コショウ科、Theophrastaceaeなどの植物に強い活性が認められた。活性の強かった一部の植物エキスについて、成分の分離精製を開始している。
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