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1997 年度 実績報告書

北極圏環境変動に関する総合研究

研究課題

研究課題/領域番号 09041200
研究機関国立極地研究所

研究代表者

藤井 理行  国立極地研究所, 北極圏環境研究センター, 教授 (20125214)

研究分担者 遊馬 芳雄  北海道大学, 理学部, 講師 (10183732)
塩原 匡貴  国立極地研究所, 南極圏環境モニタリング研究センター, 助教授 (60291887)
神山 孝吉  国立極地研究所, 研究系, 助教授 (70135507)
西尾 文彦  北海道教育大学, 釧路分校, 教授 (40044789)
小林 俊一  新潟大学, 積雪地域災害研究所, 教授 (70001659)
キーワード北極 / スバールバル諸島 / 極渦 / オゾン / 二酸化炭素 / 雪氷コア / ボリニア / 積雪
研究概要

北極圏の気候・環境変動を理解するため、1)大気、雪氷分野の現地調査、2)海洋、雪氷分野のワークショップの開催、を中心に研究を進めた。現地調査として大気科学の分野では、国立極地研究所が借り上げた航空機により、アラスカ〜北極点〜スバールバル間における二酸化炭素、オゾン、メタン等の微量大気成分やエアロゾル、雲の微細物理構造等の観測を実施した。観測の結果、大気微量成分やエアロゾル濃度間の三次元的空間分布や極渦内外の差異などについて新しい知見を得た。この航空機観測に呼応して、スバールバル諸島のニーオルスン観測拠点で集中気象観測を行った。高層ゾンデ観測はドイツの極地研究所が担当した。雪氷分野では、過去数百年の環境変動を解明するためスバールバル諸島北東島の氷帽頂上において、ノルウェー極地研究所と共同で雪氷コア掘削等の観測を実施した。また、北半球の冬季に最も安定した高気圧であるシベリア高気圧の圏内での積雪状況や物質循環を探るため、東シベリアで広域積雪調査をロシアのヤク-ツク永久凍土研究所と実施した。調査範囲は、ヤク-ツクから西方1000kmまでの地域で、人工衛星の地上検証としての積雪構造観測や、積雪の化学あるいは同位体特性を探るための積雪採集を行った。このような現地調査に加え、カナダの研究者を招いてのノースウォータポリニアの海洋研究ワークショップや、ロシアの研究者を含めての北極ロシアの氷河における雪氷コア掘削に関するワークショップを開催した。本研究計画により、北極圏における地球環境の変動の実態を大気、雪氷、海洋諸分野で探り一定の成果を得るとともに、今後の研究を国際共同研究として方向付けすることができた。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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